「生活に根ざした良質な智恵」をテーマに2001年に創刊された「NHK出版新書」が、2016年10月に通巻500号を迎えた。
NHK出版新書は、2011年まで「生活人新書」の名で刊行されていたが、2011年の新装刊で現在の名前となった。
よほど書店に通い詰めている人でないと、出版ラインの名前だけではピンと来ないだろうが、『蕎麦屋のしきたり』、『おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか?』、『見通す力』など、ベストセラーとなった書籍は多い。実用書を土台としながらも、人文やサイエンスなど幅広い分野を扱い、時事的要素にも強い。「大御所」から「気鋭」までバラエティに富んだ著者を起用するところもポイントだ。
記念すべき500号は池上彰の『はじめてのサイエンス』。もちろん来月以降もさらに充実したラインナップを発表してくれるはずだ。
(新刊JP編集部)