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欅坂46は“全員フロント経験者”型グループへ? 3rdシングル選抜メンバーに寄せる期待

2016年10月20日 13:21  リアルサウンド

リアルサウンド

欅坂46『世界には愛しかない』(TYPE-A)

 欅坂46が10月16日放送の『欅って、書けない?』(テレビ東京系)で、3rdシングルの選抜メンバーを発表した。


 今回も1stシングル『サイレントマジョリティー』と2ndシングル『世界には愛しかない』に続き、センターに平手友梨奈を据えた“全員選抜”は継続となったが、フォーメーションはこれまでの「1列目:5人、2列目:6人、3列目:10人」から、「1列目:7人、2列目:7人、3列目:7人」の布陣に変更。1stシングルでフロントメンバーだった鈴本美愉が1列目に戻り、これまで2列目だった守谷茜、3列目だった齋藤冬優花、小池美波、原田葵、佐藤詩織がフロントに抜擢されるなど、大きな変化が随所にみられている。


 結成2年目となった彼女たちが初めてリリースする作品である今作。3rdシングルの選抜メンバーは、どのような意味を持つのだろうか。各メディアで彼女たちを取材しているライターの西廣智一氏は「3作目だからこそできる挑戦ではないか」と語る。


「欅坂46は、これまでも1stシングル『サイレントマジョリティー』から2ndシングル『世界には愛しかない』のタイミングでフロントメンバーを2人替えています。グループとしてはまだ2年目に入ったばかりですし、それぞれのメンバーを知ってもらう段階だと思うので、勢いのあるメンバーをフレキシブルに前へ押し出す攻めの姿勢を取ることができているのではないでしょうか」


 また、同氏はフロントに起用された各メンバーから、齋藤・小池・原田について次のように解説する。


「欅坂46にはリーダー・キャプテンがおらず、MCの仕切りを菅井友香が行なっていますが、パフォーマンス、特にダンス面でグループを引っ張っているのが齋藤です。ダンス経験があり、MVの撮影現場でも積極的に振付師のTAKAHIROさんやスタッフと意見を出し合ったりするなど、司令塔の役割を果たしています。小池はバラエティや握手会などで人気の高いメンバーですし、彼女の逆側の位置に年下の弄られキャラとして存在感を発揮している原田を置くことで、これまでの大人っぽい・かっこいいフロントから一転、少しフレッシュで幼い印象が強まりました」


 続けて、守屋・佐藤・鈴本についてはどうか。


「守屋と佐藤はグラビアなどでも人気が高く、同性のファンも多い存在です。幼い印象の中央3人とは違い、大人の雰囲気を持ったメンバーなので、彼女たちを支える存在として機能しそうですね。鈴本は前回2列目に下がったことで悔しさをあらわにするなど、自身の役割を改めて考えたうえで1列目に戻ってきており、今回は平手以外で唯一のフロント経験者として、厚みと安定感をもたらしてくれるのではないでしょうか」


 2列目・3列目のメンバーにも注目してほしいという。


「これまでと同じくTAKAHIROさんが振付を担当するかどうかはわかりませんが、欅坂46は前後に大きく動いて全員を上手く見せる振付が特徴的です。そういう意味で2列目の中央に長濱ねるを置き、その左右を前作のフロントメンバーが固める“過去最強の2列目”といえる布陣にも、何かしらの意図があるのではないかと推測します。3列目もフォーメーションが重要になるかもしれない今作においては、パフォーマンスを成立させるために大事な存在となりそうです。今回は両サイドに織田奈那と土生瑞穂という安定感のあるメンバーを置いたのも、そんな考えがあるような気がします」


 最後に西廣氏は、今後の欅坂46に寄せる期待についてこう述べた。


「このまま各メンバーにチャンスを与え、5枚目くらいまでに全員がフロントを経験するグループになってほしいですね。そのうえで“全員選抜”という形式が継続すれば、これまでの48グループ・坂道シリーズにはない新たなステージに進めるかもしれません」


 欅坂46が今回行なった挑戦は、3rdシングルを経て、どのような形で花開くことになるのだろうか。まずは表題曲がどのような楽曲になるのか注目だ。(中村拓海)