ルノーF1チームのジョリオン・パーマーは、2017年のシートが確定していない状況下にあり、自身のF1キャリアが危機にさらされているというプレッシャーを常に感じながら戦うのは簡単なことではないと認めた。
先週、ルノーは2017年シーズンに向けた最初の動きとして、現在フォース・インディアに所属するニコ・ヒュルケンベルグと契約を交わした。
ルノーに残されたシートは1席、これをめぐってパーマーはチームメイトのケビン・マグヌッセン、元リザーブドライバーで現在マノーで走るエステバン・オコンと争うことになる。
「一番のプレッシャーは予選にある。なぜなら1周にすべてがかかっているからだ」とパーマーは語った。
「その1周をうまくまとめないと、予選でQ1落ちしてしまう。それがマレーシアで僕に起こったことだし、日本ではケビンに起こった。だから僕たちには大きなプレッシャーがかかっているんだ」
「僕は決勝レースではもう少しうまく事を運んでいる。1周だけで結果は決まらないからだ」
「プレッシャーとともに走るのは難しい。なぜなら僕たちは自分ができることをボスたちに証明しようとしているんだ」
「ミスは許されないし、守りに入り過ぎてもいけない。ましてや遅くなりすぎてもいけない。いい妥協点を見つけなければならない」
「自分のキャリアが危機に瀕しているというプレッシャーがなければ、物事はもう少し楽だろうね」
「プレッシャーがなければすべてを自然にできるかもしれないが、僕らの場合、しばしば締め付けてくるような要素が存在する」
「もう少しリラックスできるといいんだが。F1にプレッシャーはつきものだけど、キャリアがどっちつかずの状態にあるときには、一秒一秒プレッシャーを感じるようだ」
パーマーとマグヌッセンがチームに残留できる可能性はそれぞれ五分五分ということになるかもしれない。フォース・インディアはヒュルケンベルグに代わってオコンの獲得を強く希望していると考えられているのだ。
メルセデスのジュニアドライバーでもあるオコンとパスカル・ウェーレインは現在マノーで走っており、フォース・インディアは来年オコンと契約する場合、マノーと似た形でパワーユニットサプライヤーであるメルセデスに支払う料金が減額されることを期待している。
パーマーはマグヌッセンとの関係について「僕たちはチームメイトとしてとてもうまくいっているんだ」と述べた。
「ふたりともとてもオープンだしね。僕たちはもちろんお互いに競い合っているが、うまくやっているし、チームを向上させるためによく働いている。それが結果に現れていると思う」
「前へ進むにはドライバーが協力する必要があるから僕たちはそうしてきた。どちらにも続けていける可能性があり、今の時点ではふたりとも再契約をしようと必死になっている状況だ」
「僕たちはお互いに尊敬していて、同じ状況にあるから、相手に思いやりを持っているということだ。そしてもちろんコース上では、それぞれが自分の方がいい仕事をしたいと思っている」