ウイリアムズF1のチーム副代表であるクレア・ウイリアムズは、もしバルテリ・ボッタスがF1での初勝利を他チームで遂げることになれば失望するだろうと述べた。ウイリアムズはまだ2017年のドライバーラインアップを発表していないが、彼女の発言はボッタスを残す意向を示すものととらえることができる。
2013年にF1デビューしたボッタスはここまで73戦出走するなかで、9回表彰台に上がっているものの、優勝にはいまだ届いていない。
ボッタスはルノーへの移籍が噂され続けているが、来季に向けてウイリアムズと再契約する見通しだ。チームメイトにはフェリペ・マッサに代わって新人のランス・ストロールが起用されるものと考えられている。
F1デビュー以来、毎年チームメイトより上位でシーズンを終えているボッタスは、今年も残り4戦の時点でマッサを38点上まわっている。
「彼に言い続けているのですが、レースで勝てるマシンを彼のために用意するのが待ち遠しいです」とクレアは語った。
「彼はこのチームでキャリアをスタートし、私たちと多くの時間を共に過ごしてきました。良い時も悪い時もチームに忠誠を尽くしてくれています」
「だから、ウイリアムズが彼に初勝利を与えるチームでありたいですし、それは現時点での目標でもあります」
「今年彼はずっと強さを発揮しています。常にそうなのです」
「彼がマシンに乗り込み、バイザーを閉じて、サーキットに出るとき、いつも職務を遂行しようとしています」
「彼はとても落ち着いていて、スムーズです」
「今年はバルテリにとっても大きな一年で、いい仕事をしてきました。多くのポイントを獲得してくれてとても頼りになります」
昨年、ボッタスのフェラーリ移籍に関する憶測が広まったが、その時の経験は今回ボッタスがルノー移籍に関する噂に対処するのに役立っているとクレアは語る。
「昨年のフェラーリにまつわる憶測は、彼にとって才能あるドライバーならどうするべきかを学ぶよい勉強になりました。そういったドライバーは常に噂や憶測の対象になるのです」とクレアは言った。
「給料を払ってくれているチームに対する義務やファクトリーで支えてくれているスタッフに対する責任と(噂や憶測を)分けられるようにならなくてはいけません」
「彼はよくやったし、いい仕事をしています。昨年対処した状況から多くを学んだと信じています」