鳥には殻を破って初めて目にしたものを親と思い込む「刷り込み」という本能があるが、この1羽のガチョウは救いの主を親、もしくは恋人と思い込んでいるようだ。片時も男性のそばを離れない可愛いガチョウ“カイル”のニュースが米メディアで伝えられ、ちょっとした話題になっている。
米オレゴン州ポートランドのオスウィーゴ湖で2年前、マイク・ジバンジーさんは1羽のガチョウが親から見捨てられ、溺れそうになっているのを見つけた。友人とヒナをボートに乗せて自宅へ連れて帰ったマイクさんは、そのヒナの親として世話をし続けてきた。
いずれ自然にかえしてやらなければと思いつつ世話をしていたマイクさんだったが、“カイル”と名付けられたガチョウは2年も経つとマイクさんの
そばを離れなくなってしまったのだ。
これまで幾度も車でカイルを放しに行ったそうだが、マイクさんが自宅に帰って来る前にカイルの方が先に飛んで“帰宅”しているということが多々あった。
マイクさんが自家用ボートに乗る時も一緒に乗りたがり、飛ぶのを面倒くさがる。また無理やり飛ばせようとしても、ボートの端に腰を下ろしてしまうという。
そして車にも同乗する。知人と街のコーヒーショップに行く時に置いていこうとするも、カイルは飛んできてマイクさんの後ろをついて歩く。自宅でもマイクさんのベッドで休み、マイクさんの膝の上で寛ぐ。
マイクさんが女性と並んで歩くと、まるで「恋人はアタシよ」と言わんばかりにその女性よりもマイクさんの近くに寄るカイル。そんなカイルの姿を見て「僕のことを親以上に恋人と思い込んでいるようだ」とマイクさんは笑う。
マイクさんがボートに観光客を乗せる時にも、セルフィーの中にカイルはしっかりと収まっている。現在、そんなお茶目なカイルのInstagramには、7万人超のフォロワーがいるという。
出典:http://blog.therainforestsite.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)