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SARD with LUCK RALLY TEAM JRC第8戦ラリーハイランドマスターズ ラリーレポート

2016年10月18日 18:41  AUTOSPORT web

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GREAT DRIVE SARD GT86 R3
2016年10月17日

2016年JAF全日本ラリー選手権第8戦「第44回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ」
SARD with LUCKRALLY TEAM
初のターマックラリーで存在感ある4位
フィニッシュDAY1出遅れるもDAY2で追い上げてSS12でステージウィン獲得

 10月14日(金)~16日(日)に岐阜県高山市を中心に開催された2016年JAF全日本ラリー選手権(JRC)第8戦「第44回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 Supported by Sammy」にヘイキ・コバライネン/北川紗衣選手組(GREAT DRIVE SARD GT86 R3)が参戦。

 初のターマックラリーに挑んだ初日15日(土)DAY1午前中(SS1-3)はペースを抑えた走りで総合19位クラス5番手と出遅れたが午後(SS4-6)からペースアップ、ステージ2位タイムを記録しながら総合15位クラス4番手で上位陣との差を縮めた。

 16日(日)DAY2では上位タイムを連発、最後のSS12ではステージウィンを獲得するなど、初のターマックラリーでの存在感ある走りで観衆を魅了し総合10位クラス4番手でフィニッシュした。

 次戦最終戦もターマックラリーとなるJRC第9戦「新城ラリー2016」(11/4-6開催)での初優勝を狙って参戦準備を進めていく。

■ 2016年JAF全日本ラリー選手権(JRC)第8戦「第44回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016」参戦結果
・参戦結果:JN-5クラス4位(総合10位)
・ステージ記録:ステージウィン:1回、2nd:5回、3rd:3回、4th:2回、5th:1回
・車両名:ゼッケンNo.17 GREAT DRIVE SARD GT86 R3タイヤ:ダンロップ
・ドライバー:ヘイキ・コバライネン/コ・ドライバー:北川紗衣

■ デイ1
 15日(土)雲ひとつない爽やかな快晴の中、10時から飛騨位山スノーパークに設置されたサービスパークを48台の競技車がスタート。早朝の気温は2度と寒かったがスタートの頃には8度に上昇。初のターマック(舗装路)ラリー参加となるヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(GREAT DRIVE SARD GT86 R3)が最初の競技ステージとなるSS1:青屋上り1(8.84kn)へ意気揚々と向かっていった。

 ヘイキは「前回ラリー北海道では出だしのSS1で痛い目に遭っているし、最初はペースを抑えて今日の午前中は日本の舗装林道に慣れるのを主眼にいく」とスタート前に語っていた。そのSS1は、ヘイキが慎重なドライビングで、別次元の走りを見せたトップ新井大輝選手には大差をつけられ総合18位クラス4番手タイムと出遅れる。

 続くSS2:駄吉下り1(6.24km)では総合22位クラス5番手タイム。徐々に道に慣れてきたヘイキはギャラリーステージとなるSS3:アルコピア-無数河1(6.16km)でペースを上げ始めて総合16位クラス3番手と午前中のステージ3つトータルで総合19位クラス5位で最初のサービスに戻ってきた。

「まだラリーは始まったばかり。クルマには問題はない。舗装林道やタイヤの特性を理解してきたので、午後はペースを上げていく」とヘイキは語った。午後は午前中走ったコースのリピートとなり、SS4:青屋上り2(8.84kn)では総合11位クラス3番手タイムとペースを掴み始め、トップとは19.2秒差であったが2位とは1.4秒差のステージタイム。

 続くSS5駄吉下り2(6.24km)では総合9位クラス2番手でトップと5.4秒差のステージタイムと食らい付いていく。デイ1最後のギャラリーステージSS6:アルコピア-無数河2(6.16km)でも総合10位クラス2番手のトップ8秒差であったがクラス2位・3位とのクルマとの差を大きく削り、いよいよ本領を発揮し始めて、初日デイ1は総合15位クラス4位ではあったものの表彰台圏内の3位との差を最初15.8秒から7.4秒差にまで縮めていった。

■ デイ2
 16日(日)も雲ひとつない爽やかな快晴と天候に恵まれた。ヘイキは「昨日のデイ1は学びと慣れの日であったけど、自分自身のドライビングを進化させて今日はフルアタックして順位を挽回していく」と宣言。

 最初のSS7:あたがす1(9.68km)は途中コースオフ車両に遭遇してスロー走行を余儀なくされた。約10秒ほどロスしたがノーショナル(救済)にならず。そのままの走行タイムで総合14位クラス4番手のステージタイムとなる不運。トップステージタイムのペースに迫る勢い走行し、2位・3位を逆転可能だっただけに大きな痛手となった。
 気を取り直して臨んだSS8:牛牧上り1(7.05km)では総合8位クラス2番手で大きく失ったタイムロスを削り取って挽回していくヘイキ。続くデイ1SS3/SS6の逆コースでギャラリーステージSS9:無数河-アルコピア1(6.10km)では総合9位クラス3番手タイムで更に上位に迫る。

 サービスに戻ってきたヘイキは「残りステージをマキシマムアタックで上位を抜いて表彰台を狙っていく」と血気盛んに語った。午前中のリピートとなる午後のSS10:あたがす2(9.68km)では早速、総合7位クラス2番手タイムを叩き出す気合いの走りを見せ、SS11:牛牧上り2(7.05km)でも総合8位クラス2番手と上位ステージタイムを連発して気を吐いた。

 最終のギャラリーステージSS12:無数河-アルコピア1(6.10km)では超限界走行のマキシマムアタックで見事にステージウィン(総合5位)を獲得。クラス3位にあと5秒差まで迫る速さを見せて今回のラリーを締めくくった。

 ヘイキ・コバライネン/北川紗衣選手組(GREAT DRIVE SARD GT86 R3)は、初のターマックラリーで存在感ある走りで観衆を魅了し、総合10位クラス4番手でフィニッシュした。

 次戦最終戦もターマックラリーとなる2016年全日本ラリー選手権第9戦「新城ラリー2016」(11/4-6開催)。SARD with LUCK RALLY TEAMは、初優勝を狙って参戦準備を進めていく。

■ ヘイキ・コバライネンコメント
「無事アクシデントもトラブルもなく完走できて、フィニッシュした今はとても良い気分。初のターマックラリーを楽しんだよ。それにしても、初日デイ1の午前中ステージでは慎重になりペースを落とし過ぎてタイムロスしてしまったのが、表彰台も可能だっただけに悔やまれるね」

「週末を通じてヒロキ(優勝した新井大輝選手)はパーフェクトで速かった。デイ2では自分自身ペースが上げられて良いリズムで走ることが出来た。セカンドベストも週末を通じてトータル5回取れたし、最終ステージSS12では気持ちよく走れてクラスステージウィンも獲得でき一矢を報いることができた」

「初めてのターマックラリーだったけどラリーの終わり頃には自信がついてきたんだ。クルマについてもタイヤについても理解が深まってドライブするたびに、どんどん進化できていて良くなってきているから、しっかりと準備をして次の最終戦の新城ラリーに臨みたい」

「そこでもきっと、もっと成長できるはずだし、表彰台を狙っていくよ。今回も大勢のファンが声援を送ってくれて感謝している。次の新城ラリーで再び会えるのを楽しみにしている」

■ 情報参照先
● M.C.S.C.公式ウェブサイト:http://mcsc-rally.com/
● 全日本ラリー選手権(JRCA):http://www.jrca.gr.jp
● ラック公式ウェブサイト:http://www.luck.co.jp
● サード公式ウェブサイト:http://www.sard.co.jp
● SARD Racing YouTube動画チャンネル:http://goo.gl/hUPUfu
● SARD Facebook:http://www.facebook.com/SARD.Corporation
● SARD Twitter:http://twitter.com/LEXUSRACINGSARD