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TOYOTA GAZOO Racing、17年WRCで起用するドライバー1名を発表

2016年10月18日 17:31  AUTOSPORT web

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来季のWRCで、ヤリスWRCに乗り込むユホ・ハンニネン(右)とカイ・リンドストローム(左)
TOYOTA GAZOO Racingは18日、2017年の世界ラリー選手権(WRC)でユホ・ハンニネンを起用すると発表した。コドライバーはカイ・リンドストロームが務める。

 今年35歳を迎えたハンニネンは2010年にインターコンチネンタル・ラリーチャレンジでタイトルを獲得すると、翌11年にはスーパー2000世界ラリー選手権、12年にはヨーロッパラリー選手権でもタイトルを手にした。

 13年~14年シーズンはラリー・スウェーデンやラリー・ポーランドなど、WRCに計43回出場。3度のステージ優勝を飾っており、ラリー界の最高峰でも経験豊富なドライバーだ。

 そんなハンニネンは、今年初めにトヨタ・ヤリスWRCの開発プログラムに合流。春にはテストドライバーとしての役割も務めている。

 トヨタはハンニネンがチームの理念である『もっといいクルマづくり』を十分理解しており、ともにWRC復帰初年度を戦うドライバーとして適任と判断。ドライバーとしての契約を結んだという。

 なお、チームとハンニネンの契約は1年限りとのことだが、チームの判断により延長も可能とされている。

「まさに夢が実現した」とハンニネン。

「このような高いポテンシャルを備えたワークスチームとフルシーズンを戦えることは、この上ない機会だ」


「初期段階からヤリスWRCの開発に携わってきたので、ドライバーとしてこのクルマでWRCに参戦することに非常にワクワクしているし、やる気に満ちている」

「ヤリスWRCの仕上がりは、驚くべきものだ。モンテカルロでのデビューが待ち遠しい」

 また、チーム代表のマキネンは「彼はチームに参加した当初から、とても意欲的に開発に打ち込んでくれた」とハンニネンを歓迎する。


「我々チームが一切の妥協をすることなく、2017年シーズンを重要な学びの年であると捉えて真剣に取り組んでいることを、彼も非常によく理解している」

「ハンニネンはWRCでの経験が極めて豊富だ。また、ヤリスWRCの開発初期段階から携わっているため、このクルマをもっともよく知る人間でもある。だからこそ、ハンニネンとヤリスWRCは最高の組み合せだと考えているよ」

 なお、トヨタは来季のWRCに3台のヤリスWRCを投入するとみられているが、ハンニネン以外のドライバーラインアップに関しては、発表の時期を含め、現時点では明らかにされていない。