フォース・インディアF1チームは、ニコ・ヒュルケンベルグがライバルチームのルノーへ移籍する決断をしたことに驚かされたと述べた。ヒュルケンベルグの後任の決定には時間をかける模様だ。
ヒュルケンベルグはフォース・インディアと契約解除で合意、その後、ルノーとの来シーズンからの複数年契約にサインしたことが、金曜に発表された。
契約はあと1年残っていたものの、フォース・インディアのチーム代表ビジェイ・マリヤは、ヒュルケンベルグの移籍を妨げなかった。チームは数日前の日本GPの週末には、ヒュルケンベルグが離脱するとは考えていなかったという。
フォース・インディアはヒュルケンベルグが去ろうとしていることに気付かなかったのかと聞かれ、副代表のボブ・ファーンリーは「ああ、知らなかった」と答えた。
「我々は何も気づかず、それについてはビジェイが対処した」
「極めてプロフェッショナルかつ迅速に対処した。正直言って、(日本GPが行われた)先週末にはこれに関して何の協議もなされていなかったのだ」
「ルノーのニコへのアプローチには控えめに言っても少し驚かされた。今は、この件をすべてきれいに片付けたい」
ファーンリーは、ヒュルケンベルグは「フォース・インディアを一貫して忠実に支えてきた人物」であると称賛しているが、それでも「残りたくないと言う人間を無理に引き留める」ことはいいことではないと感じている。
「フォース・インディアとビジェイがしたことは、とても公平かつ適切な行動だった」とファーンリーは述べた。
ヒュルケンベルグの後任については、すでに多数の候補を検討しており、急いで決めるつもりはないと、ファーンリーは語っている。
候補には、ルノーの現レースドライバーであるケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマー、マノーのパスカル・ウェーレインとエステバン・オコン、ザウバーのフェリペ・ナッセ、ハースのエステバン・グティエレスが含まれている。
ファーンリーは、フォース・インディアの状況について「答えをすぐに出すつもりはない。ビジェイと共に状況を片づけるためにしなければならないことをした。それについては終わった」と語った。
「メキリコGPまでの2週間は我々にとって非常に重要な期間だ。メキシコは商業上のパートナーやチェコ(セルジオ・ペレス)にとって大事なイベントであり、そこに集中していく」
「この2週間はそこから注意をそらすことはない。メキシコを終えて英国の本拠に戻ってから、ビジェイと共にじっくりとそれについて考えてみる」
「だから今の時点で早急に決断を下す必要はない。最終的にはビジェイが決定することだ。メキシコから戻ったらそのプロセスがスタートする」
「ふたつめのシートのプロセスは待つことができる。やるべきことはやり終え、事態を収集し、チームの歴史にストーリーを刻んだ。今はオースティンとメキシコにおいてすべきことに集中できる」