トップへ

Honda MotoGP第15戦日本GP Moto2クラス決勝日レポート

2016年10月17日 18:51  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

トーマス・ルティ
2016.10.16 ロードレース世界選手権 第15戦 日本GP 決勝

[Moto2] ルティが今季3勝目を達成。中上は4位でフィニッシュ

2016年10月16日(日)・決勝
会場:ツインリンクもてぎ
天候:晴れ
気温:25℃
コースコンディション:ドライ
観客:5万2216人(4日間:8万8472人)

Moto2 レポート
 激戦が続くMoto2クラスは、予選2番手のトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)と、PPスタートのヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)の一騎打ちとなり、好スタートからオープニングラップを制したルティが、ザルコの追撃を振り切って優勝しました。3戦ぶり今季3勝目を挙げたルティは、総合4位から3位に浮上。3戦を残し、チャンピオン争いに生き残りました。

 総合首位のザルコは、前半はフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)と2番手争いの集団を形成しますが、後半、モルビデリと中上を突き放し、トップを走るルティを追いかけました。しかし、ミスをせず1分51秒台前半のペースをキープするルティにはわずかに届きませんでした。

 後半戦に入って第11戦チェコGPから4戦連続で表彰台から遠ざかっていたザルコですが、久しぶりの表彰台に立って満面の笑みを浮かべました。総合2位のアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)が転倒し、再スタートするもノーポイントの20位に終わったことで、その差を21点へと広げることに成功しました。

 中上とのし烈な3番手争いを制したモルビデリが3位フィニッシュ。2戦連続5度目の表彰台を獲得しました。ホームグランプリ制覇に闘志を燃やしていた中上は、最終ラップに猛列にアタックしますが、惜しくも4位。表彰台に立てませんでしたが、地元ファンから大きな声援を受けました。

 ワイルドカードで出場の長島哲太(Ajo Motorsport Academy)は14位でフィニッシュ。浦本修充(Japan-GP2)は21位、関口太郎(Team Taro Plus One)は22位でした。


Moto2 コメント
トーマス・ルティ(Moto2 優勝)
「今大会は、ポールポジションを獲得できなかったこと以外は、完ぺきでした。決勝レースではフィーリングがよくて快適でした。終盤はヨハン(ザルコ)に追い上げられ、集中力と速さをキープするのが難しかったです。次のレースでは、彼がレース結果よりもチャンピオンシップのことをもっと考えることを願っています。そうすればもっと楽に戦えるからです。とにかく優勝してチームの期待に応えることができてとてもよかったです」

ヨハン・ザルコ(Moto2 2位)
「スタートでポジションをいくつか落としてしまいました。いいペースで走ることができなかったのですが、僕はライバルたちとは違うタイヤを使っていたので、周回を重ねるごとによくなっていきました。いくつかミスをしましたが、表彰台に上がることができました。終盤、トム(トーマス・ルティ)に追いつくことを願っていましたが、彼のペースはレース全体を通してとてもよかったので、非常に難しかったです。今回の目標は表彰台獲得で、それを達成できたのでうれしいです。また、アレックス・リンスが今週は苦戦していたのでチャンピオンシップリードを広げることができました」

フランコ・モルビデリ(Moto2 3位)
「レース終盤に中上(貴晶)といいバトルができました。何度もオーバーテイクをしました。そして残り数コーナーというところで表彰台を確実にしました。今週はチームがすばらしい仕事をしてくれたのでとてもうれしいです。3連戦の最初のレースとしては、とてもポジティブでした。次はオーストラリアです。また表彰台を狙っていきます」

中上貴晶(Moto2 4位)
「序盤いい位置につけることができました。しかし、(トーマス)ルティがペースアップしていたので、遅れないようにがんばりました。3コーナーでラインを外したときに(ヨハン)ザルコが前に出て差ができてしまいました。追いつける距離ではなくて、それからは(フランコ)モルビデリとの3番手争いになりましたが、ここで仕掛けなければ絶対に後悔すると思い、全力でトライしました。競り負けたことが本当に悔しいですが、昨年とは違う自分の走りをみせることができたと思います。次戦からの3戦、全部勝つつもりでがんばります」

関口太郎(Moto2 22位)
「テレビで見るGPライダーの進入はすごいと思っていましたが、実際に見るのでは大きな違いがありました。同じタイヤを使っているのに、自分が考えたこともない走りをしていました。自分の未熟さを感じました。この参戦で得たものを、これからのレースに絶対に生かしていくつもりです。参戦することができて本当によかったと思っています」