世界ラリー選手権(WRC)第11戦スペインは16日、全行程を終了。前日にトップに立ったセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が優勝し、4年連続でシリーズタイトルを獲得した。
オジエは16日最初のステージ、SS16でステージトップタイムを記録。後続を突き放すと、その後も安定したペースで走行し、最終的に2番手以下に15.6秒のギャップをつけ、WRCで通算37回目の勝利を手にした。
また、選手権争いを繰り広げていたアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が15日のクラッシュで姿を消したため、オジエは今季2戦を残してシリーズタイトルを獲得。WRC4連覇を達成している。
「今年は苦戦も強いられたけど、最高の結果だ」とオジエ。
「今年もシリーズ最終戦前にチャンピオンになることができて嬉しい。これ以上ないくらい嬉しいよ」
「去年のラリー・スペインでは、最終ステージでクラッシュしている。ステージを走る前には、その悪夢が脳裏をよぎったけれど、しっかり完走できて一安心だ」
総合2位は地元スペイン出身のダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が獲得。ソルドは競技2日目に総合首位を奪う快走をみせたが、3日目に入るとマシンのアンダーステアに苦戦。オジエにポジションを奪われてしまった。
ソルドは最終日での逆転を目指したが、オジエのペースに叶わず。それでも、母国ラウンドで今季ベストリザルトとなる2位を手にしてみせた。
ティエリー・ヌービルとヘイデン・パッドンのヒュンダイ勢による総合3位争いは、ヌービルに軍配。ヒュンダイが表彰台2位・3位を獲得している。