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ゴールドマン・サックスから47億円を調達!12カ国の交通機関を網羅するルート検索サービス「GoEuro」

2016年10月17日 15:21  Techable

Techable

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大小の島々からなる日本のような島国と異なり、欧州諸国の多くは陸続きで国境を接しているため、鉄道やバス、自動車などを利用した陸路での移動も一般的だ。

しかしながら、国や交通手段によって様々な事業者が存在するうえ、共通のコードやデータ標準が定められていないため、国境をまたぐ長距離移動で最適なルートを検索するのは、たやすいことではない。
・欧州12カ国を網羅する長距離移動ルート検索ツール
独ベルリンで2012年3月に創設された「GoEuro(ゴー・ユーロ)」は、欧州での長距離移動をシンプル化するオンラインプラットフォームだ。

ドイツ、フランス、イタリアを含む欧州12カ国で、鉄道会社やバス運行会社、航空会社など、500社以上の事業者と提携し、8万カ所以上の鉄道駅およびバス停と3,100カ所の空港を網羅している。

「GoEuro」は、ウェブサイトおよびスマホアプリで利用可能。

出発地と目的地を入力すると、運賃や所要時間をもとに最適な移動ルートが瞬時に表示され、オンラインで直接予約することもできる。
・大手投資銀行も積極的に投資
欧州の交通機関を統合し、利便性を高めようと取り組む「GoEuro」は、有力な投資機関や企業からも注目を集め、2015年には、大手投資銀行ゴールドマン・サックスから4,500万ドル(約46.8億円)を調達した。

欧州では、「GoEuro」のほか、鉄道に特化し、欧州25カ国を網羅する「Loco2」もリリースされている。

これらのデジタルツールを通じて、欧州での陸路の旅がより便利になれば、国境をまたぐ人々の往来も、より多く、頻繁になっていきそうだ。

GoEuro