11時に決勝レースのスタートが切られたWEC世界耐久選手権第7戦富士。6時間で行われる決勝レースの序盤戦は、ポールシッターの8号車アウディR18がリード。ダンロップ・コーナーで小林可夢偉がオーバーテイクを決め、ポジションを上げた6号車トヨタTS050ハイブリッドが2番手に続く展開となった。
レース開始から約1時間40分が経過したところで、各陣営2度目のピットストップの準備を進める。最初にピットに向かったのは8号車アウディ。オリバー・ジャービスからルーカス・ディ・グラッシにバトンタッチし、コースに向かう。
直後に6号車トヨタもピットイン。ドライバー交代は行わず、マイク・コンウェイが2スティント連続で走行することとなった。
トップ2台の差は約7秒差とやや開いたが、6号車トヨタがラップタイムで勝る周回も多く、アウディとトヨタによる優勝争いは、未だ緊張状態が続いている。3番手の1号車ポルシェはその争いから約20秒後方に位置し、単独走行中だ。
セバスチャン・ブエミがドライブする5号車トヨタは4番手をキープし、安定したペースで走行中。マシントラブルにより、長時間ピットで修復を行っていた7号車アウディもコースに復帰し走行を重ねていたが、ハイブリッドシステムトラブルは解消されていなかった模様で、ふたたびピットイン。ガレージのシャッターが降ろされ、リタイアとなってしまった。
スタートから2時間30分が過ぎ、トップを行く8号車アウディが3回目のピット作業を行う。左側の2本を新品タイヤに交換し、ディ・グラッシがふたたびコースに向かった。6号車トヨタはステイアウトし、コンウェイが1分26秒台のハイペースで走行する。
その6号車は109周目にピットイン。給油と4本のタイヤ交換を行い、コンウェイからステアリングを託されたステファン・サラザンがコースイン。5号車トヨタとポルシェの2台もピットインを行った。5号車はドライバー交代せず、ブエミが連続してスティントを担当している。
決勝レースはスタートから3時間が経過。トップ争いを展開する8号車アウディと6号車トヨタの差は約7秒。LMP2クラスのトップは依然としてG-ドライブ・レーシングの26号車オレカ05・ニッサン。LM-GTE Proクラスは67号車のフォードGT、Amクラスは98号車のアストンマーチンV8バンテージがトップを走行中だ。