MotoGP第15戦日本GP、Moto2クラスは、栃木県のツインリンクもてぎで決勝レースを行ない、トーマス・ルティ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温23度、路面温度36度のドライコンディションで争われた。好スタートでトップに立ったルティは1周目からレースをリード。レース序盤はフランコ・モルビデリ(カレックス)がルティについていくが、中盤を前にルティが単独トップとなり、独走態勢を築く。モルビデリは中上 貴晶(カレックス)、ヨハン・ザルコ(カレックス)と2番手争いを展開。序盤はやや遅れていたザルコが中盤すぎの13周目には中上とザルコを交わして、2番手に浮上。この時点でトップを行くルティとの差は約1秒3あったが、ザルコが終盤に向けてその差を縮めていく。最終ラップにはその差はコンマ4秒まで縮まったが、ルティが逃げ切って今シーズン3勝目をマーク。ザルコは2位に入賞しチャンピオンシップのリードを拡大した。
3位争いはモルビデリと中上が最終ラップまで接戦を展開。最終ラップのS字コーナーで中上が前に出るが、すぐにモルビデリが抜き返す。中上は続くV字コーナー進入でモルビデリのインをついて3番手に浮上。しかし、バックストレートエンドの90度コーナー進入でモルビデリが再び前に出て、モルビデリが3位表彰台を獲得。中上も最後まで勝負をあきらめなかったものの、僅差の4位でチェッカーとなった。
5位にサンドロ・コルテセ(カレックス)、6位にシモーネ・コルシ(スピードアップ)、7位にマッティア・パシーニ(カレックス)、8位にフリアン・シモン(スピードアップ)、9位にマーセル・シュローター(カレックス)、10位にハビエル・シメオン(スピードアップ)が入賞。
長島 哲太(カレックス)は14位に入賞し、グランプリ初ポイントを獲得。浦本 修充(カレックス)は21位、関口 太郎(TSR)は22位でチェッカーを受けた。
チャンピオン争いではランキング2位のアレックス・リンス(カレックス)はスタート直後の3コーナーで転倒、再スタートしたものののリタイア。ランキング3位のサム・ロウズ(カレックス)は2周目のヘアピンで転倒リタイアに終わった。これでザルコとリンスのポイント差は21ポイントに拡大した。