世界ラリー選手権(WRC)第11戦スペインは15日、SS8~15が行われ、セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がトップに浮上した。
前日、17秒のリードでトップに浮上したダニ・ソルド(ヒュンダイi10 WRC)は、SS8、9でも快走。オジエとのギャップを広げにかかる。
しかし、続くSS10、11ではコースコンディションが安定した状態で走行できるトップランナーのオジエが反撃。ソルドがアンダーステアに悩まされたこともあり、オジエは2SSで約10秒ギャップを縮めてみせた。
サービスを挟んで行われた午後の走行でも、オジエはペースを上げ、SS12~15のうち4SSでステージ優勝を奪取。総合首位に躍り出た。
地元スペインのファンから熱烈な応援を受けるソルドは、オジエと5.8秒差の総合2番手。自身初となる母国戦優勝を目指して、競技最終日の4SSへ挑む。
前日、総合3番手につけていたアンドレアス・ミケルセンはSS15の右コーナーにオーバースピードで進入。バランスを崩したところでアウト側のガードレールに接触し、マシンが横転する大クラッシュを起こしてしまう。
マシンは道路脇の樹木に衝突してストップ。幸い、ドライバーとコドライバーに大きな怪我はなかったものの、競技リタイアとなった。
ミケルセンのクラッシュにより、総合3番手にはティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)が浮上。ヌービルの16.1秒後方には同じくヒュンダイ勢のヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)が続いている。
競技最終日の16日はSS16~19の4SS。いずれも舗装路面(ターマック)のステージで争われる。
なお、ポイントランキング2番手のミケルセンがリタイアしたため、オジエはポイントを獲得すればシリーズ4連覇を達成可能となっている。