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【WEC富士】スタートから1H経過。6号車トヨタがトップと約1.5秒差で首位争い

2016年10月16日 13:01  AUTOSPORT web

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WEC第7戦富士 スタート
気温20度を超え、昨日の予選日以上の快晴に恵まれた富士スピードウェイで、決勝レースのスタートが切られたWEC世界耐久選手権第7戦。

 オープニングラップからLMP1クラスのつばぜり合いが早くもぼっ発し、接近戦のなかで中嶋一貴がスタートを担当した5号車トヨタTS050ハイブリッドが5番手に後退してしまう。

 ポールシッターの8号車アウディR18はホールショットを決め、2番手には今シーズン限りでの引退を発表したマーク・ウエーバーのドライブする1号車ポルシェ919ハイブリッドが続いた。

 5周目のコカ・コーラコーナーで、小林可夢偉が駆る6号車トヨタが、前を行く7号車アウディR18に生じた一瞬の隙を見逃さずにオーバーテイクを決め、3番手に浮上。その後、可夢偉はトップの2台に匹敵する1分25秒台から26秒台のペースで前を追う。

 15周目のターン13で、トレルイエのドライブする7号車アウディがコースオフ。5号車トヨタと2号車ポルシェにパスされてしまう。7号車にはトラブルが発生しているようで、コースオフから2周後にピットイン。ハイブリッドシステム周りのトラブルのようで、ガレージで長時間の作業を強いられてしまった。

 レース開始から約30分が経過したところで、可夢偉が駆る6号車トヨタがダンロップコーナーのブレーキングで、ウエーバーの1号車ポルシェのインに飛び込みオーバーテイク。2番手に浮上し、サーキットのファンを沸かせた。

 ポルシェの前に出た可夢偉は追撃の手を緩めず、約7秒先を行く8号車アウディをハイペースで追いかけていく。

 30周を過ぎたところで、各陣営1回目のピットストップのタイミングを迎え、トップの8号車アウディがLMP1クラスの先陣を切りピットイン。ドライバー交代は行わず、給油とタイヤ交換を行い、オリバー・ジャービスがふたたびコースインしていった。トヨタとポルシェはドライバー交代も行い、2スティント目の争いに向かっていく。

 可夢偉に代わりマイク・コンウェイがステアリングを握る6号車トヨタが8号車アウディに急接近。一時はテール・トゥ・ノーズに持ち込むほど接近し、その後は1秒から1.5秒差でトップを狙う。もう一台のトヨタ、5号車はデイビッドソンにステアリングを託し、3番手のポルシェを追う。

 スタートから1時間以上が経過し、トップは依然として8号車アウディがキープ。しかし、すぐ背後には2番手の6号車トヨタが迫っている。3番手の1号車ポルシェはトップの2台からは15秒近く離され、単独走行中だ。そのポルシェの後方に、5号車トヨタがつけている。

 LMP2クラスのトップはG-ドライブ・レーシングの26号車オレカ05・ニッサン。LM-GTE Proクラスは67号車のフォードGT、Amクラスは98号車のアストンマーチンV8バンテージがポール・トゥ・ウィンを目指して走行中だ。