MotoGP第15戦日本GP、Moto3クラスは、栃木県のツインリンクもてぎで決勝レースを行ない、エネア・バスティアニーニ(ホンダ)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温23度、路面温度35度のドライコンディションで争われた。スタート直後の1コーナー先でホルヘ・ナバーロ(ホンダ)が転倒、ジョン・マクフィー(プジョー)とガブリエル・ロドリゴ(KTM)が巻き込まれ、3人共リタイアとなる。
好スタートでトップに立ったのはブラッド・ビンダー(KTM)。バスティアニーニ、フランチェスコ・バニャーヤ(マヒンドラ)、アンドレア・ミーニョ(KTM)、尾野 弘樹(ホンダ)の順で続く。4周目を過ぎると、トップ集団は5台となり、ビンダーがトップをキープ。2番手争いの4人は何度かポジションを入れ替えながら周回を重ねていく。
レース中盤すぎの14周目あたりで、ビンダーが2番手以下にコンマ5秒前後のリードを取り、2番手争いからバニャーヤが遅れ始める。ビンダーはいったんは逃げにかかるが、バスティアニーニがこれを追い、終盤にはビンダーとバスティアニーニのトップ争い、尾野、ミニョ、ブレーガの2番手争いとなる。
最終ラップではバスティアニーニがビンダーの背後に迫り、バックストレートエンドの90度コーナー進入でトップに浮上、ビンダーも最後まで前に出ようとするが、バスティアニーニが逃げ切って今シーズン初優勝、2015年のサンマリノGP以来となるグランプリ通算2勝目をマークした。ビンダーはコンマ017の僅差の2位でゴール。
3位争いは尾野が3位で最終ラップに突入。V字コーナーで尾野のインを強引についたミニョが尾野に接触して態勢を崩し転倒、尾野がそのまま3位でゴールし、グランプリ初表彰台を獲得。ブレーガが4位に入賞した。
5位にフィリップ・エッテル(KTM)、6位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ホンダ)、7位にフランチェスコ・バニャーヤ(マヒンドラ)、8位にリビオ・ロイ(ホンダ)、9位にファビオ・クアルタラーロ(KTM)、10位にホアン・ミル(KTM)が入賞。 鈴木 竜生(マヒンドラ)は16位、岡崎 静夏(ホンダ)は27位でチェッカーを受けた。佐藤 励(ホンダ)は転倒により足を負傷、残念ながら欠場となった。
なお、3位に入賞した尾野 弘樹だが、レース後の車検でマシンの最低重量違反が発覚。残念ながら失格となった。これにより、ニッコロ・ブレーガが3位となり、以下、完走したライダーの順位が一つずつ繰り上がり、鈴木 竜生が15位入賞、岡崎 静夏は26位となった。