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Honda MotoGP第15戦日本GP MotoGPクラス予選日レポート

2016年10月16日 09:41  AUTOSPORT web

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マルク・マルケス
2016.10.15 ロードレース世界選手権 第15戦 日本GP 予選

[MotoGP] タイトル王手のマルケスは2番手でフロントロー獲得。カル・クラッチローが5番手から決勝に挑む

2016年10月15日(土)・予選
会場:ツインリンクもてぎ
天候:晴れ
気温:23℃
コースコンディション:ドライ

MotoGP レポート
 第15戦日本GPの予選は、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、タイトル王手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がフロントロー獲得の2番手から決勝に挑むことになりました。初日はタイヤテストに集中して4番手。2日目のFP3では、ただ一人1分44秒台に入れて、総合首位でQ2進出を果たすと、予選前に行われるFP4でもトップタイムをマークし、2戦連続今季7回目のポールポジション(PP)獲得が期待されましたが、わずかの差で2番手でした。

 1回目のアタックでトップタイムをマークしたマルケスは、2回目のアタックでさらにタイム更新が期待されましたが、アタックしている周回に転倒車が出てイエローフラッグが提示されたため、アタックを中断しました。PP獲得は果たせませんでしたが、連続周回のアベレージでは十分に優勝を狙える仕上がりで、決勝では2戦連続優勝と今季5勝目が期待されます。

 カル・クラッチロー(LCR Honda MotoGP)は、2列目で5番手とまずまずの内容で予選を終えました。15分間で行われるQ2では、2本の新品リアタイヤを通常使いますが、2本目のアタックでベストタイムを更新したクラッチローは、さらにタイム短縮に挑みました。しかし、5コーナーで痛恨の転倒を喫し、フロントロー獲得は果たせませんでした。ただ、これまで苦手としていたツインリンクもてぎでフロントロー争いを繰り広げるなど、サーキット攻略に成功。決勝では今季4度目の表彰台獲得が期待されます。

 3戦ぶりに復帰したジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、14番グリッドを獲得しました。午前中に行われたFP3では、転倒を喫し19番手までポジションを落としましたが、Q1では4番手タイムをマーク。総合14位で予選を終えました。チームメートのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は18番手。初日のフリー走行で転倒負傷のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の代役として出場の青山博一は、ほぼぶっつけ本番で挑んだ予選で22番手。決勝では地元ファンの声援に応え、1つでも上のポジションを狙う意気込みです。

MotoGP コメント
マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「ポールポジションを獲得できたら最高だったのですが、このサーキットではもう少し苦戦すると思っていたので、2番グリッドでもうれしいです。かなりいい仕事ができました。レースウイークを通していいペースがあります。午後の予選は、最初のスティントはとてもうまくいきましたが、セカンドマシンで最初のアタックをしているときに11コーナーでミスをしてしまいました。最後にもう一度チャンスがありましたが、(カル)クラッチローが転倒した場所でイエローフラッグが見えたためスローダウンしました」

カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
「ブレーキングでタイムを縮める努力をしたのですが、チームもHondaもとてもよくがんばってくれました。フロントローを獲得できなかったことは少し残念ですが、ベストを尽くしました。最初のスティントでアタックしているときにいくつかミスをしてしまったので、次のアタックでは0.3秒は縮められると思いました。しかし5コーナー進入でフロントから滑ってしまいました。ミスの理由は、フロントに、いつも使うハードタイヤの代わりにミディアムを使ったことでした。決勝では序盤に少し苦戦すると思います。このサーキットはブレーキングが深くなるので、小さなミスで済ますことがとても難しいです。上位のライダーたちと逃げきれるようにがんばります。そして彼らについていきたいです。でも、みんなも同じことを言っていると思います」

ジャック・ミラー(MotoGP 14番手)
「予選ではフロントエンドのセットアップがよくなり、自信につながりました。FP3では、タイムアタックもしていないのに転倒してしまい、ついていませんでした。そのためFP4と予選は僕にとても重要なセッションになり、両方のセッションでさらにスピードを上げることができました。この勢いを決勝レースへつなげたいです。完全に満足しているわけではありませんが、体力的に大丈夫なことが分かって安心しています。また、フロントエンドには少しマージンがあるので、明日はいい結果を残すためにプッシュしたいです」

ティト・ラバト(MotoGP 18番手)
「フリープラクティスと予選の結果には満足しています。フィーリングもセットアップも前進することができました。予選では1分46秒台で2周走ることができました。おかげで力強いレースをする自信につながりました」

青山博一(MotoGP 22番手)
「ダニ(ペドロサ)には早くケガを治して復帰してほしいと願っています。金曜日の夕方に参戦が決まり、ギリギリ間に合ったという状況です。テストでは、この車両では4回くらい走行していて、走り出しはスムーズにいけたのですが、テスト時のタイヤとは違うスペックだったこともあり、感触が違い転倒してしまいました。決勝朝のフリー走行で、もう一度、セッティングを見直したいと思っています。母国GPを走れる機会は、なかなかない機会なので、1ラップ1ラップを噛みしめて走りたいと思っています」