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Honda MotoGP第15戦日本GP Moto2クラス予選日レポート

2016年10月16日 09:21  AUTOSPORT web

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ヨハン・ザルコ
2016.10.15 ロードレース世界選手権 第15戦 日本GP 予選

[Moto2] トップのザルコから1秒以内に13台の混戦。中上は7番手

2016年10月15日(土)・予選
会場:ツインリンクもてぎ
天候:晴れ
気温:23℃
コースコンディション:ドライ

Moto2 レポート
 激しい戦いが続くMoto2クラスは、総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、2年連続でポールポジション(PP)を獲得。2年連続のポール・トゥ・ウインに向けて大きく前進しました。以下、1秒差に13台という接戦となり、トーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)が0.067秒差の2番手で今季5度目のフロントローを獲得しました。ルティも14年の大会で優勝しているだけに、ツインリンクもてぎを得意とする選手2人がフロントローを獲得しました。3番手にはフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、フロントローを獲得。今季5度目の表彰台獲得と初優勝が期待されます。

 2列目には総合3位のサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)。以下にサンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)、アクセル・ポンス(AGR Team)と続き、初日2番手から今季2度目のPPが期待された中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は7番手から決勝に挑みます。3列目からの決勝となりましたが、連続周回のアベレージはよく、優勝争いが期待されます。

 ワイルドカードで出場の長島哲太(Ajo Motorsport Academy)は24番手、浦本修充(Japan-GP2)は29番手、関口太郎(Team Taro Plus One)は30番手から追い上げのレースに挑みます。


Moto2 コメント
ヨハン・ザルコ(Moto2 ポールポジション)
「ここ数戦は苦戦していたので今日はとてもうれしいです。ピットとコース上でいい仕事ができるようにチームと話し合ってきました。今週はベストな感触をつかむのに時間がかかりましたが、もてぎは好きなサーキットです。ポールポジションを獲得して自信につながりました。(アレックス)リンスが苦戦していることは分かっています。明日は勝つことに集中しますが、表彰台に上がることができればとてもうれしいです」

トーマス・ルティ(Moto2 2番手)
「グランプリで一番大事なのは決勝ですが、ペースはとてもいいので、かなり自信があります。でも速く走ることができていたのに、ポールポジションが獲得できなかったのは残念でした。少しフラストレーションがたまりました。ヨハン(ザルコ)におめでとうと言いたいです。予選では、最初のタイヤのセットに小さな問題がありました。ポールポジションは獲得できませんでしたが、フロントローを獲得できてよかったです。難しいレースになることは分かっていますが準備は整っています」

フランコ・モルビデリ(Moto2 3番手)
「今日の予選で3番グリッドを獲得できてよかったです。フロントローからのスタートは久しぶりです。最も大事なことは前のライダーたちにとても近いということです。そしていいペースがあることです。明日はできるかぎりいい結果が出せるようにがんばります」

中上貴晶(Moto2 7番手)
「ポールポジション争いがしたかったですし、できればフロントローに並びたかったです。望んでいた結果ではないですし、とても悔しいです。自己ベストを0.8秒更新したのですが、周りが思った以上にタイムを上げてきたこともあり7番手でした。フリー走行3回目で試したセッティングの方向があまりよくなく、予選では昨日のセッティングに戻しました。FP3を有効に使えなかったことが悔やまれます。しかし、決勝に向けて上位のライダーと変わらないアベレージを記録できています。昨年に比べて常に安定して走ることができているので、自信を持って決勝を走り、優勝して日の丸を揚げたいです」

関口太郎(Moto2 30番手)
「ワイルドカードでの参戦では、勝負しますというレベルにはいけないのが現実です。それでも、走行ごとにタイムは上がっています。転ばずにメニューをこなし、予選を終えることができました。経験値を上げたいという思いで参戦しました。そういう意味では、GPライダーとの違いがすごくあるということが分かりましたし、その差を埋めるために、ライダーとしても、チームとしても懸命に考えてトライできています。この経験が、絶対に次につながると思っています。決勝もひたすら一生懸命に走ってチェッカーを受けたいです」