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Honda MotoGP第15戦日本GP Moto3クラス予選日レポート

2016年10月16日 09:01  AUTOSPORT web

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尾野弘樹
2016.10.15 ロードレース世界選手権 第15戦 日本GP 予選

[Moto3] 尾野がトップタイムをマーク。ホームグランプリで躍動

2016年10月15日(土)・予選
会場:ツインリンクもてぎ
天候:晴れ
気温:23℃
コースコンディション:ドライ

Moto3 レポート
 Moto3クラスは、ポールポジション(PP)から1秒差に23台がひしめき合う激しい戦いとなり、尾野弘樹(HONDA TEAM ASIA)がトップタイムをマークしました。今季最も激しい戦いとなった予選を制した尾野は、「ベストタイムをマシンのモニターで見たときにPPを獲得した」と満面の笑み。サーキットベストタイムを更新する好タイムをマークしました。念願の初表彰台と初優勝が期待されます。PPを獲得した尾野は、初日のフリー走行中のスロー走行のペナルティで4番グリッドから決勝に挑みますが、アベレージもよく、大きな影響はありません。

 以下、Honda勢は、エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)が4番手で、尾野のペナルティでフロントローの3番グリッドから決勝に挑みます。昨年のウイナーのニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が7番手、アダム・ノロディン(Drive M7 SIC Racing Team)が9番手、総合2位のホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が11番手、リビオ・ロイ(RW Racing GP BV)が15番手と続きました。大接戦の予選となった今大会。決勝は大集団の戦いになることが予想されます。

 ワイルドカードで出場の岡崎静夏(UQ&テルル・Kohara RT)は34番手、佐藤励(41Planning)は35番手でした。

Moto3 コメント
尾野弘樹(Moto3 1番手)
「FP3までセッティングが出ていなくて手探りの状態でした。サスペンションのセッティングを予選で変えたのですが、それがよくて、自分の思うような走りができました。最後はタイヤを変えてタイムアップを狙いました。気持ちよく走ることができました。きっといいタイムが出ていると思いましたが、ポールタイムとは思いませんでした。ピットに戻り1番だと聞いて素直にうれしかったです。ペナルティーでグリッドは下がりましたが、ポールポジショングリッドより緊張せずにスタートできると思うので、優勝を目指します」
※ペナルティーにより、決勝は4番手スタート

エネア・バスティアニーニ(Moto3 4番手)
「この結果はとてもうれしいです。午前中のフリー走行では、予選の前にソフトタイヤを使ってマシンの動きをチェックしたかったのですが、最後に転倒してしまい、それができませんでした。また、午後は路面温度が上がり、午前中に比べて大きな温度差となったため、いい感触をつかむのに苦戦しました。でも最後にセットアップを少し変えたのですが、うまく機能して、目標のフロントローを獲得できました。ブレーキング時に、ブレーキをリリースする時の感触がまだよくないので、決勝へ向けてさらにフロントエンドに取り組む必要があります。とにかくペースはいいので、いいレースができると思います」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 7番手)
「予選で3列目を獲得できてよかったです。上位にこれほど近いところからスタートできるのは久しぶりです。一番大事なことは上位のライダーたちと近く、いいペースがあるということです。明日はできる限りいい結果を出せるようにがんばります」

岡崎静夏(Moto3 34番手)
「マシンもよくなっているので2分01秒台に入ると思っていました。しかし、ストレートで全日本選手権のマシンよりスピードが出ていませんでした。エンジンのいいところが使えず、うまくスピードを乗せることができませんでした。ブレーキングポイントや重心の持って行き方、立ち上がりなど、細かな部分をきちんと詰めて行かなければタイムにはつながりません。GPライダーは、決勝ではもっと速く強くなると思うので、自分の走りを見直して最後までしっかりと走りきりたいです」