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DTM第17戦:モルタラ、脅威の追い上げも届かずウィットマンがリードして最終戦へ

2016年10月16日 03:31  AUTOSPORT web

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DTM第17戦ホッケンハイム/終盤、脅威のオーバーテイクショウを見せたエドアルド・モルタラ
ホッケンハイムで最終ラウンドを迎えたドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。15日に行われた第17戦は、2番手スタートのミゲル・モリーナ(アウディRS5 DTM)が勝利し、今季2勝目を挙げた。

 いよいよ最終ラウンドとなった2016年のDTM。チャンピオン争いはマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)、エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)、そしてジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)の3人に絞られた。

 ウィットマンは176ポイントでトップに立ち、14ポイント差でモルタラが続いている。グリーンは49ポイント差で、チャンピオン獲得にはホッケンハイムでの2連勝が必要だ。

 予選ではBMWのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがポールポジションを獲得。モリーナが0.1秒差で2番手に続き、トム・ブロンクビストが3番手。チャンピオンを争うウィットマンが4番手。モルタラは8番手、グリーンは14番手と苦しい状況に立たされた。

 40分+1周で争われる土曜日のレース。好スタートを決めたのはモリーナだった。1コーナーで少し膨らんだが、ダ・コスタを交わしトップに立ちレースをリードしていく。

 チャンピオンを争うウィットマンは、1周目のヘアピンでブロンクビストを交わし3番手に。一方、モルタラはティモ・グロック(BMW M4 DTM)の7番手争いを展開。

 7周目、ウィットマンはダ・コスタを抜いて2番手に浮上。このままの順位でいけばチャンピオン獲得となり、ライバルたちにプレッシャーをかける。

 15周目にようやくグロックを抜いたモルタラは、ここから反撃を開始。翌周のヘアピンで今度はアウグスト・ファーフス(BMW M4 DTM)を交わし、次の周にはマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)を料理。翌18周目には、ブロンクビストを交わして4番手までジャンプアップする。

 残りは10分。オーバーテイクショウを見せたモルタラは、2.5秒差で前を走るダ・コスタに狙いを定める。

 25周目、ついにダ・コスタを捉えたモルタラは、ヘアピンでインを差し3番手を獲得。ウィットマンの後ろまで上がってきたがここでタイムアップとなる。

 優勝はモリーナ。第5戦以来となる今シーズン2勝目を挙げた。

「今日の成功はスタートがすべてだった。その後は、いいペースで走行でき、勝利をつかむことができた」とモリーナ。

 2位はランキングトップのウィットマン。3位にモルタラとなり、両者の差は17ポイント差に開いて明日の最終戦を迎えることとなった。

「車の中でストラテジーを準備していたんだ。DRSを使うタイミングを慎重に考え、レース終盤にチャンスが来た。今日、僕たちは本当に速かった。明日はよりコンペティティブになって、タイトルを獲得したいね」とモルタラ。

 一方、ウィットマンは、「エドアルドより前でゴールすることが僕たちの目標だった。それを達成できたよ。今日、エドアルドより3ポイント多く獲得できたのは、とても重要になったね。しかしながら、彼はいいペースで走っていたし、明日に向けて僕たちもやるべきことがたくさんあるよ」とコメント。

 最終戦でモルタラが優勝しても、5位以上であればウィットマンがチャンピオン獲得となる。