シーズンオフに行われるWEC世界耐久選手権のルーキーテストで、LMP1クラスのマシンをドライブする3名の若手ドライバーが発表された。
LMP2クラスのポイントリーダーであるグスタボ・メネゼスと、ランキング4位に位置するルイス・フェリペ・デラーニのふたりは、シーズン最終戦後のバーレーンでトヨタTS050ハイブリッドとポルシェ919ハイブリッドをドライブ。GP2シリーズのポイントリーダーで、第7戦の富士からLMP2クラスに参戦するアントニオ・ジョビナッツィには、11月20日のにアウディR18をテストドライブする機会が与えられた。
フランス西部自動車クラブ(ACO)とWECのプロモーターが選出した3名には、最低でも30周の周回数が与えられる予定だ。
ACOのピエール・フィヨンは「多くの候補者がいるなか、特に今回選ばれた3名は、優れた才能と、大いなる可能性を秘めており、テストの機会を与えるにふさわしい」と述べた。
このルーキーテストは本来、LMP2の若手ドライバーに、LMP1のワークスドライバーになるチャンスを与え、カテゴリーの活性化を図るために設定されたものであるが、昨年はアストンマーチンのLM-GTEドライバーであるリッチー・スタナウェイと、WECへの参戦経験がわずか1戦のミッチ・エヴァンスが選出されていた。
ブラジル人のデラーニはLMP2クラス以外に、デイトナ24時間やIMSAスポーツカー選手権などにも参戦経験のあるドライバーだ。アメリカ人のメネゼスはLMP2クラスのポイントランキングをリードしており、今年のル・マン24時間耐久レースでもクラス優勝を飾っている。
現在GP2でタイトルを争っている、イタリア人のジョビナッツィは、今シーズンの残り3戦をLMP2クラス30号車のエクストリーム・スピードモータースポーツで戦う予定だ。