インディカー・シリーズに参戦しているAJフォイト・エンタープライズは、チップ・ガナッシ・レーシングのホンダエンジンスイッチに伴い、2017年からシボレーへスイッチすると報道されている。
アメリカンモータースポーツのレジェンド、AJ・フォイトが率いるAJフォイト・エンタープライズ。2013年からは佐藤琢磨を起用しインディカーを戦っている。
先週、チップ・ガナッシ・レーシングがシボレーからホンダエンジンへの復帰を発表。
インディカーのルールでは、各メーカーは、全体の60%を提供できる準備をしなければならないと記されており、シボレーは、11台からチーム・ペンスキーの4台、エド・カーペンター・レーシングの2台とKVSHの1台のみの7台となり、余るエンジンをAJフォイトが獲得すると報道されている。
供給チームの最大数に上限はないが、ホンダの苦戦は供給数の多さにあるといわている。ホンダエンジンを使用するサム・シュミット・モータースポーツは来季もホンダエンジンを使用することを明言しており、フォイトがシボレーへスイッチする可能性は大いにあるだろう。
RACER.comでは、「シボレーへ戻ることを考えている。良い思い出ばかりなんだ」とチーム・マネージャーのラリー・フォイトのコメントが掲載されいる。
「我々は4、5人のドライバーやエンジニアたちと話をしている」とも語っており、ファン・パブロ・モントーヤやカルロス・ムニョス、コナー・デイリーなどに興味を持っているようだ。
AJフォイトがシボレーへスイッチとなると、気になるのが佐藤琢磨の去就だ。AJ・フォイトやチームからの信頼も高い琢磨だが、ホンダのドライバーとしてキャリアを過ごしており、シボレーエンジンに変わったチームに残留するとは考えにくい。
AJフォイトに残留か、他のチームへの移籍となるのか、それともインディカーの舞台から去るのか、佐藤琢磨の去就が注目される。