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【WEC富士】8号車アウディが僅差を制しPP。5号車トヨタは3番手食い込む

2016年10月15日 16:01  AUTOSPORT web

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ポールポジションを獲得した8号車アウディR18のルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス
FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦は15日、富士スピードウェイで公式予選が行われ、ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス組8号車アウディR18がポールポジションを獲得した。

 気温約19度と、比較的暖かいコンディションのなか行われた公式予選。14時30分に始まったLMPクラスの予選は、わずか20分間とあって各陣営クリアラップを取るべく間隔を探り合い走行を始めた。

 開始早々にLMP1クラス3メーカーによるアタック合戦が展開され、まずはアウディ勢がワン・ツー体制を築くが、そのタイムを5号車トヨタTS050ハイブリッドを駆る中嶋一貴が塗り替え、トップを奪う。

 一貴のアタックにサーキットが沸いたが、8号車アウディをドライブするルーカス・ディ・グラッシが一貴を約0.1秒上回るタイムを叩き出しトップ奪還。その後8号車はロイック・デュバルにステアリングを託し、さらにアタックを行った。

 トヨタ陣営も、5号車は一貴からセバスチャン・ブエミへ、6号車はステファン・サラザンから小林可夢偉にドライバー交代しコースイン。LMP1クラスの各陣営は、LMP2のマシンをかき分けながらタイムアタックを続ける。

 残り時間もわずかとなり、8号車アウディをドライブするデュバルと、1号車ポルシェのマーク・ウェバーがそれぞれベストラップを叩き出し、5号車トヨタは3番手までポジションを下げてしまう。

 その後、各陣営は走行を重ねるもベストタイムを更新するドライバーは現れず、8号車のディ・グラッシとデュバルが最速の平均ラップを記録しポールポジションを獲得した。2番手には1号車のポルシェが入り、母国凱旋のトヨタ陣営は5号車が3番手、6号車が4番手という結果で予選を終えた。

 LMP2クラスのポールはG-ドライブ・レーシングの26号車オレカ05・ニッサンが獲得。中野信治擁するマノーの45号車オレカ05・ニッサンはクラス7番手から明日の決勝レースに挑む。

 LM-GTE Proクラスは66号車のフォードGT、Amクラスは98号車のアストンマーチンV8バンテージがそれぞれポールポジションを獲得。山岸大がタイムアタックを行った50号車のシボレー・コルベットC7はクラス3番手の結果を手にした。