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WRCスペイン:ソルドが母国戦で快走。オジエを17秒突き放してトップに

2016年10月15日 12:51  AUTOSPORT web

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世界ラリー選手権第11戦スペイン トップに立ったダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)
世界ラリー選手権(WRC)第11戦スペインは14日、SS2~7が行われ、地元スペイン出身のダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)がトップに立った。

 前日に続き、14日もスペインは雨に見舞われ、グラベルステージはドライ路面と路面がぬかるむエリアが入り交じる難しいコンディションとなる。

午前中のSS2~4では、このラリー・スペインで2位以上を獲得すればシリーズ4連覇を達成するセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が終始安定したペースを披露。ステージ首位を奪うことはなかったものの、総合首位に浮上している。

 2番手にはSS1で7番手だったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)が浮上。SS2でステージ優勝を飾るなど猛追し、オジエの4.4秒後方に迫ってみせる。そのヌービルから1.3秒差にはヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が続いた。

 迎えた午後のSS5では、先頭走者のオジエがペースを上げられず苦戦。一方、出走順の遅かったソルドはオジエを6.1秒引き離す走りをみせ、総合4番手から一気にトップへ躍り出る。


 勢いに乗るソルドは続くSS6でステージ1位、SS7でステージ2位に入ってギャップを拡大。総合2番手オジエを17秒突き放してみせた。

「まったく信じられない1日だった」とソルド。


「熱狂的なスペインのラリーファンが見守るなか、総合首位としてラリーをリードできるなんて最高の気分だよ」


 総合3番手にはアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)、総合4番手にはSS5でスピンがあり、マシンのフロンエンドを破損したヌービルが続いている。

 午前を終えた段階でヌービルと僅差で争っていたラトバラはSS5でクラッシュ。サスペンションにダメージを負ったためデイリタイアとなり、代わって5番手にはアンチラグシステムに問題を抱えながら走行していたヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)がつけた。

 現地15日はSS8~15の8SSが行われ、どのステージも舗装路(ターマック)で争われる。