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【WEC富士】FP2は1号車ポルシェが首位。アウディ、トヨタにはアクシデントも

2016年10月14日 17:51  AUTOSPORT web

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WEC第7戦富士 フロントカウルが大きく破損した7号車アウディR18
FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦は14日、富士スピードウェイで90分間のフリー走行2回目が行われ、ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブランドン・ハートレー組1号車ポルシェ919がトップタイムを記録した。

 午前中に行われたフリー走行1回目に続き、このセッションでもスタートと同時に多くのマシンがコースインしていく。ところが、開始から約3分が経過したところで午前最速だった7号車アウディR18がクラッシュ。この影響でセッション開始早々に赤旗が掲示される。

 7号車は300Rの立ち上がりでイン側に巻き込むようにスピン。そのままガードレールに激突し、フロントカウルが大破してしまった。ドライブしていたアンドレ・ロッテラーは、フロント部分が壊れたマシンをなんとかピットまで運んでいる。



 赤旗掲示から約7分後、残り1時間20分でセッションは再開され、7号車を除く各陣営がふたたびコースインしていった。その数分後にはフロントカウルの交換を終えた7号車もコースインし、周回を重ねた。

 30分を経過した時点でのトップは1号車ポルシェ。2番手、3番手にアウディ勢が続き、4番手に2号車ポルシェと今シーズンの勢力図通りの序列となった。地元レースとなるトヨタTS050ハイブリッドの2台はその後方となるが、上位陣とのタイム差はわずかだ。


 1時間経過後もタイムシート上位の顔ぶれは変わらず、各陣営がそれぞれのプログラムを消化すべく、淡々と周回を重ねる。LMP2クラスでマノーの45号車オレカ05・ニッサンをドライブする中野信治、LM-GTE Amクラスをシボレー・コルベットC7で戦う山岸大もコースイン。明日の予選に向けて周回を重ねている。

 その後もセッションは順調に推移していくが、チェッカーまで残り約4分のところで、小林可夢偉がドライブしていた6号車トヨタTS050ハイブリッドがプリウスコーナー手前で突如スローダウン。そのままランオフエリアにマシンをストップさせてしまった。

 6号車のストップにより赤旗が出されることはなかったものの、当該区間は黄旗が提示されたため、各車タイムの更新はなく2回目のセッションは終了。LMP1クラスのトップは1号車ポルシェ、LMP2クラスはRGRスポーツ・バイ・モランドの43号車リジェJSP2・ニッサンがトップタイムを記録した。中野信治の45号車はクラス10番手タイムを記録している。


 LM-GTE Proは66号車フォードGTが最速。Amクラスは98号車アストンマーチンV8バンテージがトップタイムをマークした。山岸のドライブする50号車コルベットは98号車に続く2番手につけている。


 フリー走行3回目は明日15日(土)10時から、予選は14時から行われる。