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スパイからの手紙/安全性に「懸念がある」とは言いたくないピレリのジレンマ

2016年10月14日 17:11  AUTOSPORT web

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プレシーズンテストにバーレーンを推すメルセデスとピレリ
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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Pirelli:タイヤテスト候補地の噂
安全性に懸念があ……ないけど

 来年のプレシーズンテストの開催地をめぐるメルセデスとレッドブルの争いは、メルセデスの勝利に終わりそうだ。バーレーンでの開催を推すニキ・ラウダが、7チームの賛成票を集めることに成功したのだ。

 レッドブルはコストとロジスティクス上の問題を理由に、冬季のテスト走行をすべてバルセロナで行うことを希望し、トロロッソの他にウイリアムズとザウバーもこれに賛成していた。

 全チームの賛同が得られていないため、最終的に開催地を決める権限はFIAに委ねられている。彼らはピレリに対し、ヨーロッパ域外でテストを行いたいという正式な要望書を出すよう求めており、その中に「来季のタイヤの安全性を確保できないため」という文言を含めれば、ピレリが強く望んできたバーレーンでのテスト開催は確実なものになる。

 しかし、ピレリとしては、FIAへの公式な書簡に自社製品の安全性に「懸念がある」とは書きたくないようで、今後の手続きは思ったほどすんなりとは進まないかもしれない。

スパイからの手紙はF1速報WEBで好評連載中。

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