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WRCスペイン:オープニングはタナク&ベルテリのプライベーターが速さ見せる

2016年10月14日 16:21  AUTOSPORT web

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世界ラリー選手権第11戦スペイン オット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)
世界ラリー選手権(WRC)第11戦スペインは13日、SS1が行われ、オット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)がトップタイムをマークした。

 前戦のツール・ド・コルスから1週間のインターバルを経て開催された第11戦。バルセロナ南部のリゾート地、サロウでの1戦は舗装路面(ターマック)と未舗装路面(グラベル)が入り交じるミックスコンディションのイベントだ。

 あいにくのウエットコンディションで行われたSS1では、最上位クラスで唯一DMACKブランドのタイヤを履くプライベーターのタナクがライバルより2.7秒速いタイムを記録。トップに立ってみせた。

 総合2番手にも同じくプライベートのロレンツォ・ベルテリ(フォード・フィエスタRS WRC)が続き、総合3番手にセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が続いている。

 しかし、そのタナクは走行後、マシンに違和感を感じながらの走行だったと語る。

「トリッキーなステージだったけど、まずまずの結果を出せたと思う」

「ただ、リヤのデフ(ディファレンシャル)にほんの少し違和感を感じたんだ。このあとマシンをチェックする必要がありそうだ」

 今大会でのシリーズ4連覇達成に期待がかかるオジエは「アタック中、ほとんどグリップはなかったけれど、走れないほどではなかったよ」と走行を振り返った。

「こういうコンディションでは先にコースインするほど不利になるけれど、今回だけは僕に味方してくれたようだ」


「明日以降は厳しい戦いを強いられるだろう。特にグラベルステージではレッキ走行後に雨が降って(コンディションが変化して)いるからね」

 総合4番手には比較的雨量の少ないタイミングでアタックしたWRC2のヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5)が続き、クリス・ミーク、クレイグ・ブリーンのシトロエンDS3 WRC勢が続いた。

 総合7番手にはSS1を「まるで地獄のようなコンディションだった」と表現するティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)がつけている。

 本格的に競技がスタートする現地14日はSS2~7の6SSが行われる。全ステージが終了するまでサービスが設けられていないため、各ドライバーには慎重さも要求される。