ダニール・クビアトは、今の自分のパフォーマンスはトロロッソのマシンの能力を凌いでおり、自らが来季のシートにふさわしいことを証明していると感じている。
クビアトはシーズン途中でレッドブルのシートを失い、スペインGPからマックス・フェルスタッペンと交代する形でトロロッソのステアリングを握っている。
移籍したスペインGP以降、新たなチームメイトとなったカルロス・サインツJr.が26ポイントを獲得しているのに対し、クビアトは4ポイント獲得にとどまっている。
しかしながら、トロロッソが昨年モデルのフェラーリ製パワーユニットによる不利益を被っている中、クビアトはこの3レースの内2レースでサインツJr.の前でフィニッシュしている。
クビアトは、トロロッソに復帰した当初はなんとかマシンを快適に乗りこなそうと奮闘しながらもプレッシャーを感じていたことを認めているが、ここ最近のレースでヤマは超えたと感じている。
2017年のシートに相応しいことを証明しつつあると思うかという質問に対してクビアトは、「正直に言って、今の僕はマシンの能力を超えたパフォーマンスを発揮していると思っている。もしまだ十分じゃないと言うならどこまでやれば十分なのか僕には分からない」と答えた。
「数カ月前よりもずっと快適さを感じていて、それはもう確実だ」
「自分自身の快適さを自分で作り出さなければいけないけれど、今はとてもいい感じだ」
「毎週末の始まりがより楽しめるようになってきている」
「時にはレースに臨む前に、これは簡単にはいかないとわかることもあるけれど、僕たちは戦い続けるし、ポジションに関わりなく僕は自分の仕事を楽しんでいる。毎日が喜びだ」
「数カ月前は、たしかにいくつかの疑問があったけれど、今は自分にとっては全てがクリアだよ」
「自分のしていることが大好きだし、できる限り長くこれをやり続けたいね」
クビアトは、2017年にサインツのチームメイトとして残留できるかどうかはまだ見極められないと語った。
レッドブルの育成ドライバーで現在GP2でタイトル争いをしているピエール・ガスリーがF1昇格のチャンスをつかもうと待ち構えている。クビアトは自分の去就が明らかになるまでそれほど長く待たずに済むことを願っている。
「いずれはその時が来る。それは間もなくだけれど、実際に起きる前にそのことについて話したくはないんだ」とクビアト。
「現時点では、僕のキャリアはレッドブルの手中にある」
「すでに何勝か挙げているドライバーならずっと楽に行くのだろうが、(僕は)そうではない。もちろん何度か表彰台は経験しているからその分は楽だけれど、僕はまだ優勝はしていない」
「レッドブルは僕を所有していて、僕の将来について話し合っているというのが現状だ」