トップへ

伊藤美来、バースデーライブで決意表明「みんなとアーティスト・声優・役者として歩んでいきたい」

2016年10月14日 13:01  リアルサウンド

リアルサウンド

伊藤美来

 声優・伊藤美来が10月10日、東京・品川インターシティホールにて、20歳の誕生日を祝うライブ『伊藤美来 Birthday Live Miku's Adventures』を開催した。


(関連:『アイマス』関連CDで出荷枚数歴代1位の楽曲とは? 『MEMORIAL PARADE』レポート


 同イベントは、10月12日に20歳の誕生日とシングル『泡とベルベーヌ』でのソロデビューを迎えた伊藤が、「~Thanks to 19~」(昼の部)と「~Start in 20~」(夜の部)の二部制でおこなったもの。当サイトでは、昼の部「Thanks to 19」の様子をレポートしたい。


 ライブ冒頭、黄色を基調とした衣装でセンターステージに登場した伊藤は、1曲目として自身が主役の声優を務めたアニメ『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』(TBSほか)のキャラソン「For You!!」を、続けてアニメ『ミリオンドール』(TOKYO MXほか)挿入歌である「Take you to My PARTY!!」を披露。ファンも全力でMIXを打ち、イベントを前半から大いに盛り上げた。


 そこからステージが一度暗転し、「1996年10月12日、この平和な世界に一人のヒーローが誕生した。ヒーロー声優・伊藤美来!」というナレーションが流れたあと、伊藤は決めポーズを交えてサイキックラバーのYOFFYが特撮好きの彼女に提供した楽曲「妄想Realize」を熱唱。「ギリギリ10代の伊藤です。私は、20代に、なるんです!」というMCののち、「ここからはカバー曲を」と前置きして「SUPER∞STREAM」(『IS<インフィニット・ストラトス>』エンディングテーマ)、「コネクト」(『魔法少女まどか☆マギカ』オープニングテーマ)を歌い上げた。ちなみに伊藤がMCで話していたのだが、「SUPER∞STREAM」はスタイルキューブの研修生時代にレッスンで歌っていた楽曲なのだそう。


 2曲を歌唱したあとのMC中には、TrySail(麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜)の3人からのお祝いメッセージVTRが流され、これには伊藤も「知らなかったー! ほんとにあのTrySailさんですか!?」と興奮。「3人にはデビュー当時からお世話になっていて、みんなお姉さんな感じ……もちょ(麻倉)は違うけど(笑)」と冗談を交えながら喜びをあらわにした。


 その後、伊藤は「(宇佐美)奈々子のことってわかっているけど、自分にもリンクする曲」と語り、『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』のキャラソンであり、しっとりとしたバラード曲「しょうらいのゆめ」を歌い上げると、会場の空気は一変。しかし、映像企画として「誕生日パーティーのディナー(寿司)をかけたボルダリング」に挑戦するVTRが流れると、客席からは笑い声が溢れた。


 ここで、黒と赤を基調とした衣装にチェンジして再登場した伊藤は、自身も所属するStylipSの「星鳴る夜の誘惑者」を歌い上げたあと、会場に訪れたファンへ「先週末は何をしていたか」を質問。8日は先ほどVTRにも登場した雨宮天、9日は田所あずさのライブ・イベントへ行った人が多かったようで、これには伊藤も「みんなすごい体力だねー!」と感心していた。そんなやりとりを経て、伊藤は「ここからは私の趣味、特撮コーナー! わからない曲も多いかもだけど、その時はノリと根性で乗り切ってもらうから!」と叫び、「ELEMENTS」(『仮面ライダー剣』主題歌)、「Anything Goes!」(『仮面ライダーオーズ/OOO』主題歌)、「特捜戦隊デカレンジャー」(『特捜戦隊デカレンジャー』主題歌)を熱唱。前半とは打って変わって、凛とした佇まいでパフォーマンスを繰り広げた彼女に驚かされた。


 続けて伊藤がソロデビューをするまでの軌跡を辿るVTRが流されると、10月12日にリリースしたシングル『泡とベルベーヌ』の表題曲と「Morning Coffee」をライブ初披露。歌唱後に「ではグッズ紹介を……」と伊藤が呟いた瞬間、「Happy Birthday to You」のイントロが流れ、ケーキとともに日本コロムビア株式会社・代表取締役社長の吉田眞市氏が登場すると、伊藤はあらためて「ゆっくりでいいからアーティストとして進んでいけたら」とソロデビューへの決意表明をする一幕も。


 ライブ終盤は、「Prism Sympathy」「STUDY×STUDY」と、StylipSのライブ定番曲を次々と歌い上げ、会場は大盛り上がり。最後の楽曲前MCで伊藤は「バースデーライブのとき、初めて1人でステージに立って楽しいと思えた。まだまだお子ちゃまで大人を困らせたりしているけど、みんなとアーティスト・声優・役者として歩んでいきたいという気持ちは変わらない」とファンへ向けたメッセージを送り、「Dear Honesty」を熱唱。マイクを離し、肉声でファンへの感謝を述べたところでライブが終了した。


 すでにStylipSとPyxisにおけるパフォーマンスで、ポテンシャルの高さを見せてきた伊藤美来。ソロデビュー以降、彼女のアーティストとしてのキャリアはどう築かれるのだろうか。


(中村拓海)