WEC世界耐久選手権第7戦は14日、富士スピードウェイで90分間のフリー走行1回目が行われ、(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組)7号車アウディR18がトップタイムを記録した。
気温17度と、やや肌寒いコンディションのもと行われたフリー走行1回目。各クラスのマシンはセッション開始前からピットレーンで待機し、グリーンフラッグが振られると同時にコースイン。積極的に周回を重ね、富士スピードウェイに持ち込んだマシンのセットアップを確認する。
セッション開始45分が経過した時点では、6号車トヨタTS050ハイブリッドがトップタイムを記録しており、好調な滑り出しを見せていた。その折、最終コーナーに落ちていたデブリ回収のため、今週末最初のフルコースイエロー(FCY)が導入される。
このFCYはすぐに解除となり、各陣営レーシングスピードでの走行を再開する。直後にアンドレ・ロッテラーのドライブする7号車アウディR18がトップタイムを記録するが、昨年のポールタイムにはまだ及ばず、週末の勢力図は見えてこない状況だ。
セッション残り約10分となり、トップは変わらず7号車アウディ。2番手には6号車トヨタがつける。ディフェンディングチャンピオンのポルシェ919ハイブリッド勢は3番手、4番手に留まっていた。
残り時間もわずかとなり、各陣営予選を想定したタイムアタックを行うことが予想されたが、タイムシートに大きな動きはなくセッションは終了。LMP1は7号車アウディがトップタイム。LMP2は26号車G-ドライブ・レーシングがトップ。中野信治が駆る45号車のマノーは11番手でセッションを終えた。
LM-GTE Proは67号車フォードGT、Amクラスは83号車のフェラーリ458イタリアがそれぞれトップタイムを記録。山岸大の所属する50号車ラルブル・コンペティションはAmクラス3番手のタイムを記録した。
フリー走行2回目は、このあと15時30分から行われる。