ブラッドリー・スミスは、MotoGP欠場期間を最小限にするため負傷した膝を”小さな科学プロジェクト”のように扱っているという。
スミスは世界耐久選手権(EWC)最終戦オーシャスレーベン8時間耐久ロードレースでフリー走行中のクラッシュにより靭帯を損傷してから欠場が続いた。
9月上旬に手術を受けてから、今週末もてぎで開催されるフライアウェイレースの緒戦で復帰を確実にするために限界まで努力してきたとスミスは語る。
「外科医は『3週間は負荷を掛けないこと』と言っていたけれども、僕は5日後から負荷を掛け始めた。なぜなら、そうしなければならなかったから」
「僕は『痛みを感じるまで最大限プッシュしろ』と言われてきた。レッドゾーンにほんの少しだけ触れる程度まで膝を押し上げる。でも、やりすぎてはいない」
「それがこれまで僕が毎日行っていることだ。レッドゾーンまで膝を押し上げて、下ろす。そしてまたレッドゾーンまで押し上げて、下ろす」
「僕はそれらをすべて行っている。24時間年中無休の“科学プロジェクト”みたいなものだよ。ゴールは復帰するまでだ」
「理学療法士たちが僕に針を刺しているときに、彼らに伝えていることだが、控え席に座って眺めているのは、もっと辛いことだ。いつまでもこのマッサージチェアに座ったままだなんてね」
先月アラゴン滞在中に、軟部組織の腫れが残っているが復帰については最後まで柔軟に考ると、スミスは語っていた。
スミスは「間に合うかどうか微妙なところ」と認め、今週末はいくつか再調整が行われると考えているようだ。
「7週間ぶりのMotoGP出場となる。ほぼ調整はできているけど、ヤマハライダーとして完全に適応するには少し時間がかかるだろう」
「復帰がこの週末の最初の目標となるけど、またすぐにスピードを上げていく自信がある」
「今週末はストップ・アンド・ゴーの特性があるサーキットだから肉体的にきついことは分っている。それでも、フィリップ・アイランドに向けてフライアウェイレースを前向きにスタートすることができると確信しているよ」