2013年までF1で活躍し、2014年からは世界耐久選手権(WEC)にポルシェから参戦しているマーク・ウエーバーが2016年でプロドライバーから引退することを明らかにした。
昨年はティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートリーと共にLMP1のチャンピオンに輝いたウエーバー。今シーズンもポルシェからWECに参戦し、現在はランキング4位につけている。
今週末の富士戦を前にウエーバーはプロドライバーからの引退を発表した。
「僕がふさわしい場所に到着した。ポルシェは、僕が常に愛していたブランドで、自分に最高に合ったひとつだ。スピード、ダウンフォース、そして競争が失われていくだろう。けれど、この高い状態のままで居たいんだ。新しい使命をとても楽しみにしているよ」
「フォーミュラ1からLMP1へは大きな変化で、まったく新しい経験だった。しかし、僕にとって適切なタイミングが来たんだ。車両をシェアし、ティモとブレンドンと僕が起こす化学反応は特別なもので、忘れないだろう」
「バーレーンでの最後のドライブは不思議な感じになるだろう。けど、残りのレースのすべての瞬間を今は楽しみたい」とコメント。
オーストラリア生まれのウエーバーは、1994年にオーストラリアのフォーミュラ・フォードに参戦し、翌年渡英。1997年にはイギリスF3に参戦し頭角を現した。2002年にはミナルディからF1にデビュー。ジャガーやウイリアムズで戦い、2007年からレッドブル・レーシングに移籍。
2009年のニュルブルクリンクで初のポールポジションを獲得すると、その勢いのまま初優勝を遂げた。F1では215戦に参戦し9勝を挙げ、2014年からWECに参戦。2015年はドライバーズチャンピオンに輝いている。
11月19日のWEC最終戦となるバーレーンでの引退を発表したウエーバー。引退後は、ポルシェで特別なポジションに就くと報道されている。