ロマン・グロージャンは、日本GPでのハースのパフォーマンスがシーズン最高位となる5位を記録したバーレーンでのレベルに戻ったと語っている。
新生チームであるハースは、デビューレースとなる今季開幕戦のオーストラリアGPでグロージャンが6位を獲得し、翌戦バーレーンGPでは前戦を上回る5位でフィニッシュした。
しかし、その後のハースにはいくつもの試練が続いた。新チームとしては典型的な、オペレーション、製造、そして技術的な問題に直面したのだ。
グロージャンはここ数レースに渡ってマシンに不満を持っていた。バランスやブレーキが主な問題だったが、日本GPではプラクティスセッションでブレーキに問題が発生してからは突破口が見つかったようだ。
グロージャンとチームメイトのエステバン・グティエレスはチーム設立後初めて2台揃ってQ3へと進み、決勝ではグロージャンが11位を獲得した。これがハースにとって今シーズン7度目の11位フィニッシュとなった。
「パフォーマンスはバーレーンのときに似ていたね」グロージャンはレース後にそう語った。
「改善が必要な部分もあるし、計画通りにいっていない部分もある」
「今ほど悔しかったときはないね。僕らの走りはポイント圏外には値しないからさ」
「でも新しいフロントウイングやクリーンエアのときの走りがいいから、だいぶ楽観的だよ」
「レースではフォース・インディアの方が少し速かったけど、それほど大きな差ではなかったんだ。だから僕たちはチャンピオンシップで4位につけているチームと争っているよ」
グロージャンは、ハースがフォース・インディアとウイリアムズに純粋なパフォーマンスで肉薄できるとは期待していなかったと認めたが、チームが常に上位陣に挑めるだけの位置に達しつつあると語った。
「思ってもみなかったよ」
「信じられないようなシーズンの幕開けを果たして全てがうまく行っていたけど、その後は厳しい局面を迎えたんだ」
「そしてついにアップデートを施し、それらが良い働きをしてくれた。今後、自分たちが何をすべきかはわかっている」
「毎週末が難しいんだ。何もデータがないところからスタートするから。オースティンではもう少しいいところから週末をスタートできるといいんだけどね。そうすればもう少しレースを理解するために集中できるよ」
「うまくいけばQ1でソフトタイヤを2セット使わなくてもいいくらいのパフォーマンスを発揮できるかもしれない」
チーム代表であるギュンター・シュタイナーは、先月のシンガポールGPで導入したフロントウイングから最大限を引き出す方法をチームが理解していることに安堵しているようだ。
「チームのみんなは新しいフロントウイングの機能にとても満足しているよ。ロマンがよいバランスを見つけたんだ」
「ここ2レースでこのフロントウイングを使用しているが、FP1とFP2で毎回問題が発生するせいで、これをきちんとテストしたりセットアップやバランスを見出したりできていないんだ」
「鈴鹿では少しだけよい週末を過ごせたよ。大きなメカニカルトラブルもなかったから、トラックについての理解も深まった」
「オースティンもこの調子で行けることを願っている。そうなればロマンもハッピーだからね」