メルセデスのニコ・ロズベルグが2017年用F1タイヤ開発テストを初めて行い、60周を走った。
来季F1マシンのペースを大幅に向上させるためのレギュレーション変更に伴い、ピレリは今より25パーセント幅広いタイヤを導入する。その開発のため、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3チームが来季のダウンフォースを考慮してモディファイした2015年型マシンを使用して10回にわたってテストを行う予定となっている。
12日、13日の第6回テストをメルセデスが担当、初日、ロズベルグがモディファイした2015年型メルセデスW06にピレリのプロトタイプタイヤを装着し、スペイン バルセロナで走った。
今回はスリックタイヤのテストが予定されていたものの、気温が低くデータ収集において理想的なコンディションではなく、午後には雨が降ったため、フルウエットのテストに切り替えられた。
ロズベルグはドライで46周、ウエットで14周、合計60周を走った。
気温が低く、タイヤを十分な温度にまで持っていけないと、有効なデータを得られないとして、ピレリとメルセデスやフェラーリなど一部チームはプレシーズンテストをスペインより気温が高いバーレーンで行いたいと主張している。一方、コストやロジスティクス面を問題視するレッドブルやウイリアムズなどはスペインでのテストを希望しており、開催地について合意に至っていない。
有効な作業ができなかったという12日のテストは、ピレリがバーレーンテスト案を押し進める上での根拠として使用されるかもしれない。
メルセデスは翌13日も走行を続け、14日からはレッドブルがアブダビでテストを行う。