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EXILE TRIBEの人気支えるSECONDと三代目JSB、2グループのあり方の違いは?

2016年10月13日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

EXILE『EXTREME BEST』3CD+4DVD/4BD

 EXILE TRIBEの中心となっている、EXILE THE SECONDと三代目J Soul Brothersが活発な活動を見せている。


(関連:EXILE TRIBE総出演、『HiGH&LOW THE LIVE』が人々を熱狂させた3つのポイント


 EXILE THE SECONDは、9月21日にAKIRAの加入後初のシングル『WILD WILD WILD』を発表。メンバー全員が出演している洋
服の青山の新CMも放送され、10月29日からは単独アリーナツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017 “WILD WILD WARRIORS”』がスタートする。三代目J Soul Brothersも11月9日に約1年ぶりとなる20枚目のシングル『Welcome to TOKYO』を発表予定で、11月11日からは全国ドームツアー『三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2016 “METROPOLIZ”』の開催も決定している。


 同じように精力的な活動を見せる2グループだが、それぞれの在り方やアピールしているポイントには違いがある。今回はこの2グループの特徴に焦点を当てて、各々の魅力を探ってみたいと思う。


■EXILE THE SECOND


 EXILE THE SECONDは、EXILE TRIBEの中でも本物志向が軸になっている。もちろん容姿の面でも優れているのだが、何と言ってもボーカル・SHOKICHIとNESMITHの歌唱力が格段に高い。2人とも芯が通った力強い声質を持っており、グループの象徴としてはっきりと存在感を示している。そしてその声質を活かすためか、彼らの楽曲は男らしいロック調の曲が多い。最近ではHIPHOPやR&B要素が強い楽曲も増えてきており、HIPHOPをルーツとするSHOKICHIの魅力、マイケル・ジャクソンに影響を受けたと語るNESMITHのグルーヴ感がより一層際立っている。複雑な譜割りも難なくこなす2人の歌唱スキルは、間違いなく本物であろう。さらに、キャリアのあるメンバーが揃っているため、メンバー全員が集結した際の安定感がすさまじい。彼らはEXILE TRIBEにパフォーマンスと精神面で“安定感”を与える存在なのである。また、全員がEXILEのパフォーマーとして参加していることからも分かるように、メンバー全員が高いレベルで踊れるのも特徴だ。力強い歌声と6人の息の合ったパフォーマンスこそが、EXILE THE SECONDの魅力だろう。そのため、EXILE THE SECONDのファンもメンバー全員推しという人が多いように思う。個人の仕事もさることながら、全員での活動を待ち望んでいるファンは少なくない。


■三代目J Soul Brothers


 歌・ダンス・トーク・容姿と全てがパーフェクトな三代目J Soul Brothersは、EXILE TRIBEの中でも一際アイドル性が高い。EXILEやSECONDを筆頭として、ワイルドかつハードな男らしさを前面に押し出してきたEXILE TRIBEのなかに“華やかさ”を添えたグループだ。さらに、タイプの違うメンバーが揃っているため、メンバーについて知れば知るほど、確実にハマると言っても過言ではない。映画やドラマでも活躍する岩田剛典、美しいビジュアルと爽やかな歌声が人気の登坂広臣、一見強面だが屈託のない笑顔と甘い歌声でファンを虜にする今市隆二、キレ味抜群のダンスと高いファッションセンスを持つNAOTO、長身を活かしたダイナミックなパフォーマンスが得意な小林直己、天才的ダンスセンスとラップが武器のELLY、確かなMC力でグループを盛り上げるムードメーカーの山下健二郎…全員が魅力的な個性を持っているのだ。さらに三代目J Soul Brothersの楽曲は、その時々の流行のサウンドをいち早く取り入れたキャッチーなものが多い。大ヒットした「R.Y.U.S.E.I.」はEDMテイストと耳に残るメロディを融合した、グループの代名詞的楽曲となった。一度聞いたら忘れられないような曲だからこそ、誰でも曲にノることができ、結果多くの人に受け入れられているのだろう。こういった楽曲が多いのも、彼らが老若男女問わず多くのファンを惹きつけられる要因のひとつなのだ。


 EXILE THE SECONDと三代目J Soul Brothersは、ともに異なる魅力を兼ね備え、EXILE TRIBEの人気を支えている。EXILE TRIBEのメンバーは、「EXILE魂」という共通点を持ちつつも、自分たちなりの色を出していくことで幅広いファンを獲得しているのだ。今後も彼らは、様々な角度からJ-POPシーンを賑わせてくれそうだ。(高橋梓)