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LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S スーパーGT第7戦タイ レースレポート

2016年10月12日 17:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

WAKO`S 4CR RC F
LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S
WAKO'S 4CR RC F
#6 Kazuya OSHIMA/Andrea CALDARELLI
2016年 SUPER GTシリーズ 第7戦 チャン国際サーキット レースレポート

大会概要 2016年 スーパーGT シリーズ 第7戦
大会名称 2016 AUTOBACS SUPER GT Round 7 BURIRAM SUPER GT RACE
開催日時 10月8日 土曜日(予選) 10月9日 日曜日(決勝)
開催サーキット チャン国際サーキット(1周 4.554km)
所在地 タイ国ブリーラム県
同時開催レースカテゴリー タイ現地のレースを前座戦として開催

予選(10月8日)
天気:晴れ コース状況:ドライ
気温:30度 路温:38度(予選開始時)
予選開始:15時(現地時間)

 日本国内のみならず、海外、特にアジア地域からも熱い注目を集めるスーパーGTは、同地域でのシリーズ戦を継続実施してきている。一昨年からその舞台となっているのは、タイのブリーラムにあるチャン国際サーキット。プロサッカークラブの球場等とも併設され、スポーツ新興国といえるタイのモータースポーツ発信地的な役割も担っている新しいサーキットである。

 もちろん、暑い場所だ。実質的にはシーズン6戦目の位置付けとなる今季のタイ大会、LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sの大嶋和也&アンドレア・カルダレッリは70kgの重ハンデを背負っての走りになるが、現在5位のポジションにあるシリーズランクをさらに上へと押し上げることを狙って戦う。

#6 WAKO’S 4CR RC F
予選結果:6位
予選Q1ベストタイム:1分24秒462/大嶋選手
予選Q2ベストタイム:1分24秒809/カルダレッリ選手

 タイ大会にしては暑さ控えめといえるコンディションで迎えた予選。GT300クラスのQ1開始時である15時には38度だった路温も次第に下がっていくなかでの戦いとなる。#6 WAKO’S 4CR RC Fは、Q1に大嶋、Q2にカルダレッリを配す布陣で予選に挑んだ。

 Q1、大嶋はGT500クラスのコースレコードを最初にブレイクする1分24秒462のタイムをマークしてトップに立ち、早々にQ1突破を確実にしてピットへ戻る。続いてQ2に臨んだカルダレッリも、1分24秒809で早い段階からトップの位置へ。

 その後にライバルたちがタイムアップしてきた結果、最終的には6位に落ち着くが、ハンデ状況等を考えれば、まずまずの順位である。

決勝(10月9日)
天気:晴れ コース状況:ドライ
気温:33度 路温:44度(スタート時)
決勝パレードラップ開始:15時(現地時間)
決勝レース周回数:66周

#6 WAKO’S 4CR RC F
大嶋和也選手&アンドレア・カルダレッリ選手
決勝結果:3位
(所要時間:1時間38分16秒328/ベストラップ:1分26秒635=大嶋選手)

 決勝日は前日より暑くなった。#6 WAKO’S 4CR RC Fは大嶋がスタートを担当し、レース後半をカルダレッリが受け持つ。

 1周目の接戦のなか、大嶋は混乱を避ける必要に迫られるなどして、ポジションを2つ落として8番手からレースを始めることとなる。しばらくは46号車に行く手を阻まれる格好だったが、9周目には先行して7番手へ。

 次のターゲット、64号車との差を詰めてゆく。やがて5番手の8号車も含めた3台での戦いになったのち、大嶋は26周目の最終コーナーでGT300クラスも交えての難しい状況下、見事に8号車と64号車の2台抜きに成功、5番手へとポジションアップする。

 そしてレース中間距離まで走ったところでピットへ。
 カルダレッリに交代し、他車のピット作業も終わって当面の順位関係が落ち着いた時点での#6 WAKO’S 4CR RC Fは5番手。

 前を走る39号車を攻めていたカルダレッリは、50周目、相手のオーバーランに乗じてポジションを上げ、4番手へ。さらにその直後、2番手を走っていた12号車がドライブスルーペナルティで後退し、カルダレッリは表彰台圏内浮上を果たした。

 安定した成績を収めながらも、ここまで表彰台がなかった今季の#6 WAKO’S 4CR RC Fだったが、ついに3位で今季初表彰台を獲得。これでシリーズランキングではレクサス勢最上位の2位へと躍進、チャンピオンを狙って、今季最終もてぎ2連戦に臨むこととなった。

大嶋和也選手のコメント
 先頭の方のマシンに逃げられないうちに、早く目前のマシンを抜きたかったんですが、70kgのハンデもあって直線で伸びない面があり、厳しいかな、とは考えていました。

 ただ、チャンスは来ると思って待ちました。そして実際にそのチャンスが来て、ものにできましたね。8号車と64号車を抜いた時は完璧だったと思いますし、単独になってからのペースも良かったので、充分な仕事ができたと感じています。

 思っていた以上のポイントを稼いで、もてぎに向かえることになりました。ドライバーズランク首位との10点差は小さくはないですけど、もてぎはチームとドライバーふたりにとって、最も得意なコース。チャンスはあります。2連勝する気持ちで、チャンピオンを狙います。

アンドレア・カルダレッリ選手のコメント
 マシンの状態はレースを通じてコンペティティブだったと思います。優勝を争っていたマシンたちにはスピードで及びませんでしたが、それはウエイトハンデの状況等を考えた場合、仕方のないことですからね。

 チームのみんなは本当に素晴らしい仕事をしてくれました。そのおかげで、ファンタスティックなリザルトを得られたのです。最後のもてぎ2連戦、そこで両方とも勝つことが私たちのゴールですね。

脇阪寿一監督のコメント
 予選に関しては、Q1をアンドレア、Q2を大嶋というかたちにしたかったんですが、練習走行でタイヤを試したりしているなか、アンドレアのアタック走行時間を充分には確保できなかったこともあり、大事をとって大嶋にQ1を確実に突破してもらうこととしました。

 大嶋がQ2を走れればポールもあったかもしれませんが、今回の目標は決勝4位、そしてもてぎで2連勝というところにありましたので、そういった流れにしっかり向かっていくための判断です。その結果として、予選順位は6位だったということです。

 レースに向けては山田エンジニアと両ドライバーを中心に、一晩で充分な準備、マシンのポテンシャルアップができました。決勝日午前の練習走行でアンドレアが2番手タイム、次のサーキットサファリでは大嶋が「ポジション1」でしたからね。

 レースでは、最初に不運があったところでも大嶋が我慢してくれて、そこから挽回もしっかりできて、当初目標以上の3位表彰台を獲得。これでもてぎ2連勝への道筋もできてきたと思っています。

 もてぎ2連勝は、涼しくなることでの我々のマシンパフォーマンス向上等もすべて計算したうえでの目標ですし、今回の内容で手応えも増しました。より一層、チーム内の連携を良くしてもてぎに臨むつもりです。

シリーズランキング
大嶋和也&アンドレア・カルダレッリ:2位/46ポイント
チーム部門:2位/63ポイント

観客動員数
開催期間中 延べ入場者数 52,197人
10月8日土曜日(予選日、天気:晴れ)24,249人
10月9日日曜日(決勝日、天気:晴れ)27,948人

イベントへの参加報告
ピットウォーク
開催日程:10月8日 13:15~14:30/10月9日 12:35~13:35
主催:GTアソシエイション、チャン国際サーキット
参加者:大嶋和也、アンドレア・カルダレッリ
ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供を行い、沢山のお客様をお迎えすることが出来ました。