車離れ、テレビ離れなど、「若者の〇〇離れ」が話題だが、今度は「若者の酒離れ」が進んでいるという。ワイン情報サイト・バザールが10月11日、「お酒を飲む頻度」に関する調査結果を発表した。それによると、20代男性の約40%は月に一度もお酒を飲まないのだという。
20代の27%が「まったく飲まない」と回答
調査は、20~69歳の男女6638人に対し、8月19日~30日の間にネット上で実施した。
「あなたはお酒をどれくらいの頻度で飲みますか」という質問に対して「毎日飲む」と回答した人は全体で20.7%、「週に2~3回飲む」は15.5%だった。対して「まったく飲まない」は23.1%、「ほとんど飲まない」は15.8%という結果だった。
年代別で見ると、年代が低いほどお酒を飲まない。前述の質問で「ほどんど飲まない」「まったく飲まない」の回答の合計(調査では「お酒NG」と表記)は20代では44.8%、30代では41.2%、40代では38.8%、50代では35%、60代では34.6%という結果になる。また、20代では27.1%が「まったく飲まない」と回答している。
「お酒NG」の回答を性別と年代別でさらに詳しく見ると、男性は20代では39.8%、30代では29.5%、40代では30.1%、50代では26.2%、60代では25%だった。20代が突出して高いことがうかがえる。若者の酒離れは確かに進んでいるようだ。
若者が離れたのは「意味不明な職場での強制飲み会」という声も
若い人が酒を飲まなくなった理由としては、娯楽が増え、飲酒しなくてもストレス発散ができるようになったことなどが考えられるが、やはり「お金がない」ということも大きいだろう。ツイッターにもこんな声があった。
「若者の車離れ、時計離れ、酒離れとかよりも 金の若者離れの方が深刻」
最近は若い人の給料が上がらない。ただですら手元にお金が少ない中、飲まなくても特段生活に困らないお酒に手を伸ばす気にはならないだろう。
一方で、若者が敬遠しているのは酒自体ではなく、仕事がらみの飲み会だと主張する書き込みもある。
「独身で暇だからって部下飲みに誘いまくって断られて若者の酒離れがどーのこーの文句言ってる奴って恥ずかしいな。人を付き合わせるなら時給出すべき。友達じゃねぇんだから」
「『若者の酒離れ』って大嘘だろ。今の若い人はぼくらの世代よりはるかにどんな酒がうまいかとか知ってる。若者が離れたのは『意味不明な職場での強制飲み会』からだ」
お酒の話題になると、飲み会はコミュニケーションに役立つと主張する人は出てくるものだ。お酒が入ることでリラックスでき、職場では話せないことを話すなど人間関係が円滑にいくというメリットもあるという意見だ。だが仕事のことであれば業務時間内にすればいいと考える若者も多く、こうした傾向が、酒離れの一因になっていると言えそうだ。
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