カルソニック IMPUL GT-R AUTOBACS SUPER GT Round 7
BURIRUM SUPER GT RACE
2016年 10月8日~9日
No.12 カルソニック IMPUL GT-R
安田裕信/J.P.デ・オリベイラ
4位入賞も表彰台を逃す
第7戦は3年目の開催となるタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われました。
今回のタイを含むと2016年シーズンのSUPER GTのレースも残すところ3戦。(最終戦もてぎは2戦開催)今季正念場のレースと言っても過言ではないラウンドとなりました。
10/8(土)公式予選
天候:晴れ コース:ドライ
気温/路面温度 Q1(GT500)開始時28℃/34℃、Q2(GT500)開始時28℃/33℃
観客動員数:27,948人
タイはこの時期雨季ということで、前日も降雨があり不安定な天候。予選開始前も雲行きが怪しく、雨もパラつきましたが予選時には雨も上がり、路面はドライでまずはGT300のQ1が進行していきました。
その後、現地時間15時20分(日本時間17時20分)に始まったGT500の予選Q1。アタックは安田裕信が担当しました。15分間で行われ、残り時間およそ8分半でピットアウト。アタックに向かいます。安田は1'24.906のタイムで8位。Q2進出のボーダーラインでしたが、まずはQ1を突破しました。
その後のQ2は、現地時間16時5分(日本時間18時5分)に開始。今季すでに2度のポールポジション(第2戦富士/第5戦富士)を獲得しているジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが登場しました。
3度目のPPを狙い、12分間の制限時間のうち残り時間およそ7分45秒でピットアウト。まずは1.24.466のタイムを刻み、タイミングモニターのトップへ浮上します。しかしその後次々にアタックを敢行するライバル勢。2台にタイムを更新されていまい、3番手となりました。それでもセカンドローの好位置に付け、翌日の決勝レースに向けて弾みを付けました。
10/9(日)決勝レース
天候:晴れ コース:ドライ
気温/路面温度
レース序盤33℃/44℃
レース中盤32℃/41℃
レース終盤32℃/39℃
決勝レース距離 4.554km×66laps=300.564km
観客動員数:24,249人
予選日とは打って変わって晴天となったタイ王国ブリーラム県のチャン・インターナショナル・サーキット。気温も上昇し、厳しい暑さの下決勝レースが行われました。
予定通り15時(日本時間17時)ちょうどにフォーメーションラップが始まりました。3位セカンドローからスタート。スタートスタートドライバーはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが担当しました。
フォーメーションラップを先導するセーフティーカーがピットへ戻るとレースの火蓋が切って落とされました。特に大きな混乱もなく1周目を3位のまま終えます。7周目よりGT300の周回遅れが絡み始めると、その周回の最終コーナーからホームストレートにかけて、GT300マシンへの渋滞をうまく利用し、イン側に行っていたNo.15 ドラゴモデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀選手)をアウト側からGT300マシンもまとめてオーバーテイク。2位に浮上します。
しかし、トップを走るNo.19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛選手)のペースが速く、30周目までに10秒の差を付けられてしまいます。33周目にそのNo.19 RC Fがピットインすると暫定トップに。No.19 RC Fはピットイン直前にタイヤがバーストしていて、この間に、拡げられていた差を若干縮め、オリベイラは38周目までコースにステイ。38周目にピットインします。
ピット作業での逆転も視野にありましたが、このピット作業中、クルーがリアタイヤ交換と同時に行っていたフロントガラスのフィルム剥がしに手間取り、半分ほど剥がした段階で給油に入ったために作業が中断。しかし、安田裕信へのドライバー交代を終えてマシンを降りていたオリベイラが、はやる気持ちを抑えきれずに自らこのフィルムを剥がしてしまいます。
その後、給油を終えてフロントタイヤの交換も済ませ、ピットアウトしますが、作業時間にライバル勢よりも少し遅い48.2秒をかけてしまい、トップ浮上は叶わず2位でレースに復帰します。
この後やはり、TEAM IMPULのピット作業における作業違反が検証された結果、ドライブスルーペナルティが課せられることに。スーパーGTのレギュレーションでは、給油作業中に他の作業を行うことは一切禁じられており、オリベイラの行動がこの規則に抵触したためです。
安田は、52周目にペナルティを消化すると6位でコースに戻ります。厳しい状況ながらも、上位に追いすがり、残り6周目には4位争いに急接近。
残り4周でNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン選手)をかわして5位に、その周の最終コーナーでGT300マシンに詰まったNo.64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐選手)をオーバーテイクして4位に浮上します。そのまま表彰台を目指したかったところですが、届かずに4位でフィニッシュとなりました。
早いもので、次に迎えるもてぎ大会で今シーズンも幕を閉じます。11/12(土)に熊本地震の影響で中止となったオートポリスの代替戦として行われる第3戦の予選と決勝、そして11/13(日)に第8戦の予選と決勝と、2レースが行われるイレギュラーなスケジュールとなっています。
2勝目、3勝目を目指して臨みますので、シーズン最後までカルソニック IMPUL GT-Rへのご声援よろしくお願いします。
カルソニックIMPUL GT-R 2016年シーズン ここまでの戦績
第1戦:岡山 予選5位 決勝5位
第2戦:富士 予選PP 決勝11位
第3戦:オートポリス 中止
第4戦:SUGO 予選13位 決勝リタイア
第5戦:富士 予選PP 決勝優勝
第6戦:鈴鹿 予選3位 決勝リタイア
第7戦:タイ 予選3位 決勝4位
ドライバーズランキング:6位 チームランキング:7位
TEAM IMPUL Next Race & Event Information
● 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦 10/29(土)~30(日)鈴鹿サーキット
● SUPER GT 第3戦/第8戦 11/11(金)~13(日)ツインリンクもてぎ
● TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 11/27(日)富士スピードウェイ
● NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 12/11(日)富士スピードウェイ
● TOKYO AUTO SALON 2017 2017 1/13(金)~15(日)幕張メッセ
エンジニア・ドライバーのコメント
エンジニア 島田次郎 Jiro Shimada
残りはもてぎラウンドの2レースとなりましたが、点数を勘定する位置ではないので、良い意味で開き直って優勝のみを目指して戦いたいと思います。もちろん、ここ2戦ミスの出ているピットワークについては、もう1度見直してしっかりできる様取り組みます。また最終戦は、雨や低温、接触やSCなど混乱の要素が例年多いので、それに驚くのではなく、波乱はチャンス到来の気持ちで戦略を準備しておきます。
安田裕信 Hironobu Yasuda
悔しい結果となりました。それでも4位でポイントを稼いだので、チャンピオンを諦めずに最終戦頑張ります。応援ありがとうございました。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ Joao Paulo Lima De Oliveira
もっと良い結果を出せたはずと思うと、悔しいです。
もてぎで挽回します。最後まで応援よろしくお願いします。
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