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アウディジャパン スーパーGT第7戦タイ レースレポート

2016年10月11日 17:41  AUTOSPORT web

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ヒトツヤマ・アウディR8 LMS
Audi Team Hitotsuyamaは接触事故によりトラブルが発生するも、最終戦に繋ぐ速さを見せる

 アウディ・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤徹)は新型Audi R8 LMSでスーパーGTのGT300クラスに挑戦するカスタマー(プライベート)チームを支援しています。

 予選10月8日、決勝10月9日にチャン・インターナショナル・サーキット(タイ・ブリーラム 1周4,554km)でスーパーGT第7戦「BURIRAM SUPER GT RACE」が開催されました。前戦に続き、#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ・チーム・ヒトツヤマ)が参戦。#26 Team TAISAN SARD(チーム・タイサン・サード)はこのレースは欠場しています。

 この大会は全8戦で行われる2016年シーズンにおいて、唯一の海外レースであり、タイでの開催は今年で3度目となります。予選と決勝の2日間で合計52,197人の観客が訪れており、タイでもスーパーGTは人気のレースカテゴリーとなっています。

 Audi Team Hitotsuyamaは富士での2位をはじめ前戦までの結果をもとにウェイトハンディ制によってこのレースでは58kgのハンディ重量が課されていました。

 予選日は快晴、路面コンディションはドライ。Q1、Q2と2回に分けて行われる予選には、まず藤井誠暢選手が挑みましたが、上位と僅差でQ1を突破することができず、予選20番手グリッドとなりました。

 翌日も快晴に恵まれ、決勝スタート時には気温33度、路面温度44度を記録。タイの高気温を想定して硬めのタイヤを持ち込んでいたチームにとっては、ポジションアップが期待できる状況でした。その狙いどおりにスタードドライバーを務めたリチャード・ライアン選手がオープニングラップで一気に14位まで、6つのポジションアップを果たしました。

 しかし、その後、他車との不運な接触により、タイヤがパンクしてしまったためピットインを余儀なくされます。その後はトップチームに遜色のないタイムで周回を重ね、約1時間に藤井選手へとドライバー交替しました。藤井選手も順調に周回を重ねているかにみえましたが、先の接触事故に起因するミッショントラブルが発生。45ラップを周回したところでやむなくピットインし、レースを終えました。チームは規定により24位完走となっています。

Audi Team Hitotsuyama 一ツ山亮次チーム代表のコメント
「タイは例年、気温が非常に高くなる傾向にあり、過去のデータを参考にダンロップとも相談の上、硬めのタイヤを2種類持ち込んだのですが、予選日は思いのほか気温が上がらず苦戦しました。ただ、決勝当日は気温も上がり、練習走行でもドライバーからはいいタイムが出せそうだと好感触が得られていたので期待していました。

 本来であればタイヤ無交換で1レースを走り終える作戦を予定しており、接触がなければいいペースで走り切ることができたのではないかと思います。次のもてぎでの最終戦は2連戦ですし、しっかりと結果を残すしかないと思っています」

リチャード ライアン選手のコメント
「今シーズンはマシンの状態もよく、今週はポディウムを期待してタイにきました。ウェイトハンディがあって、タイヤの選択も難しく予選結果はいいポジションでありませんでしたが、それでもマシンの調子がいいことはわかっていましたし、スタート後1周目には6つもポジションをあげることができました。

 他車との接触に関しては、その時は何が起きたのかわからなかったのですが、左サイドが接触してタイヤがパンクしてしまいました。その後メカニカルなトラブルもあり結果は残念でしたが、チームのスタッフはとてもよくやってくれているし、ポジティブです。われわれには速さがあるし、最終戦は2回とも表彰台にのぼるつもりで行くので、期待してください」


藤井誠暢選手のコメント
「チームの選択したタイヤを使って、無交換でいければピットインの時間を20秒くらいはタイムを短縮できる計算でしたから、ポイント圏内は十分に狙える感触でした。特にコース後半ではマシンの動きもよくライバルよりも速く走ることができ、タイムを稼ぐことができました。その意味では作戦は間違っていなかったと思います。

 ただ不運なことにリチャードが他車と接触した際の衝撃でミッションに影響が出てしまい、走行時に突然3速から動かなくなってしまったため、やむなくピットインしました。次のもてぎはブレーキングが勝負となるコースで、Audi R8にとってはとても相性がいいです。最後はきっちり優勝を目指して頑張りたいと思います」

 スーパーGT第8戦は11月11~13日、ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催予定です。この大会は熊本地震復興支援大会となっており、地震の影響で延期となっていたオートポリスでの第3戦の振り替えレースを12日に、最終の第8戦を13日に、それぞれ予選+決勝を行うスーパーGT公式戦としては初の2日間連続でのレースとなります。

 アウディは、モータースポーツ部門であるAudi Sport(アウディ・スポーツ)のもと、ハイブリッドレーシングカー Audi R18でルマン24時間レースをはじめとする世界耐久選手権(WEC)と、Audi RS 5 DTMでDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦しています。またカスタマーモータースポーツとしてGT3レースカーAudi R8 LMS を世界中のプライベートチームに供給するなど、モータースポーツ活動全般を支援しています。今後はさらにAudi Sportを、アウディのスポーティなブランドイメージをより一層強調するサブブランドとしてグローバルで展開していきます。今年7月には、日本国内のコミュニケーション拠点Audi Sport店を全国24店舗オープンしております。