セバスチャン・ベッテルによると、フェラーリはF1日本GPの週末、再び速さでレッドブルを追い越したと述べている。
キミ・ライコネンとベッテルは予選でマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドを抜いて3位と4位につけた。しかし、ライコネンはギヤボックス交換で8番グリッドから、ベッテルは前戦での接触行為によりペナルティを受けたことで6番グリッドから決勝をスタートすることになった。
決勝ではベッテルは表彰台をめぐりハミルトンに挑戦するまで挽回。また、ライコネンはリカルドから5位を守り切った。
「ペナルティにも関わらず、この週末はとても前向きだった。それに予選はすごく強かったよ。決勝では車のペースもよく僕らは2番目に速い車だった」
「それでも完全にハッピーとは言えない。表彰台に手が届きそうだったのに取れなかったのだから。そんなときはいつでも少しはがっかりするよ」
「だけど、将来のためにこのマシンについて前向きなことをたくさん学べたよ」
「シルバーストンと鈴鹿を比べると、サーキットの特性が似ている。そのときと比べるとだいぶ改善しているよ」
フェラーリは残り4戦でレッドブルと戦い、コンストラクターズ・チャンピオンシップで再び2位の座を取り戻せるかとの質問に、ライコネンは以下のように答えた。
「この週末、僕らはスピードがあった。しかし、結果として僕らの持っている本当のスピードを見せられなかった」
「レースではチームの間でたくさん順位の入れ替えがあった。次のレースではどこまで行けるかは分からない」
「僕はいい感じだったよ。すべてがうまく行っていたし、車のハンドリングもここではよかった。次のレースでも同じだといいけどね」
フェラーリは日本で改良したターニングベーン、ノーズ下のバットウイングを含む新しい空力パーツを試した。マレーシアでの初回テストの後に“小さな改良”を施したことをライコネンは認めた。
「僕らは前回のレースで少し使ってみたんだが、ここでも使って比べてみることにしたんだ」と彼は言った。
「週末はペースが良かった。だから、それが役に立つと思わなかったら改良パーツは乗せないよ」
「夜と昼ほどの違いではない。ここかあそこかといった小さな違いなんだ」
「このおかげで前回のレースより競争力があったとは言えないよ。僕は何が理由か分からないのだから。でもそれらすべてが役立っているんだ」