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MotoGP日本GP特集:フル参戦する3人の日本人ライダーに注目。日本GP優勝なるか

2016年10月10日 14:11  AUTOSPORT web

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中上貴晶(左)、尾野弘樹(中)、鈴木竜生(右)
今季、MotoGPにフル参戦している日本人ライダーは3人。Moto2クラスに参戦する中上貴晶、Moto3クラスで戦う尾野弘樹と鈴木竜生だ。

■中上、念願の日本GP初優勝なるか
 中上は14歳のときに全戦全勝を飾って全日本チャンピオンを獲得。MotoGPアカデミー入りして16歳で世界GP125クラスのシートを得た。

 GPで2シーズンを戦い、18歳で全日本に戻り、J-GP2クラスのタイトルを獲得した後、再び世界戦シートを得てMoto2クラス挑戦を開始した。全日本に戻って再び世界戦に復活し、フル参戦シートを得たのは日本人では初の出来事だった。

 イタルトランスで2シーズンを戦い、4戦連続2位という成績を残し、3年目にホンダがバックアップするイデミツ・ホンダチームアジアに移籍。優勝が期待されたが歯車が合わずに苦戦。チームも経験を積んでようやく勝てる体制が整った今年のオランダGPで初優勝を遂げた。

 Moto2クラスはワンメイクエンジン、ワンメイクタイヤで3クラスのうちで最もマシン差が少ないクラス。唯一サスペンションだけがオーリンズとWPの2社が参入しており、勝敗のカギを握る。

 中上は今年、サスペンションメーカーに所属していた経験を持つメカニックと組んだことも好調さにつながっている。

 チーム、ライダー、マシンがやっと勝負できるようになった今年。中上は念願の日本GP優勝に向けて気合いが入っている。

■激戦のMoto3クラスで戦うふたりの日本人ライダー
 Moto3クラスの尾野は、日本、スペイン、イタリアと各国の選手権で活躍し、2011年に世界GP125クラスに参戦を開始したものの、シーズン序盤でシート消失。ADC、CEVで腕を磨き直して2015年にMoto3クラス参戦を開始した。

 昨年の日本GPでは2番手走行中に転倒。今年はリベンジを誓っている。

 全日本を飛ばして昨年Moto3デビューを果たした鈴木竜生。フランスの学校に留学するなど、これまでの日本人ライダーとは違うアプローチをしている。

 このクラスでは後発マシンのマヒンドラを駆り苦戦を強いられているが、今年は着実にポイントを稼いでいる。