2016.10.10 - SUPER GT第7戦 タイラウンド・決勝
予選順位:11位
決勝順位:-位
Team Ranking:5位
Driver Ranking:4位
SUBARU BRZ GT300、惜しくもリタイアに終わる
タイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナルサーキットで10月9日(日)に開催されたSUPER GT第7戦『BURIRAM SUPER GT RACE』において、SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は11番グリッドからスタート、レース半ばにアクシデントによりリタイアを余儀なくされました。チームは残り2戦での勝利と、逆転チャンピオンを目指して取り組みます。
万全の体制で臨んだ決勝レース
決勝日の9日(日)、天候は晴れ。週末で最も気温と路面温度が上がるコンディションとなりました。チームは午前中のフリー走行で、決勝に向けて万全の体制を敷くべくタイヤのチェックや作業手順の確認を行いました。タイムは1分34秒922の11番手でしたが、気温や路面温度が上がった結果、その後のサーキットサファリでもさらにタイムを伸ばしました。
「予選の時は路面温度が低かったですが、このセッションでは40℃を越えるくらいでした。これくらいあれば、タイヤの性能を十分に活かせると思います」とチーム総監督の辰己英治は手応えを語りました。
レーススタートは15時。気温33℃、路面温度44℃という状況のなか、各車スタートを切りました。スターティングドライバーを務めるのは井口です。井口はスタート直後、失速したマシンに引っかかり18番手まで順位を落としますが、徐々にポジションを挽回していきます。途中前を行く車両を抜きあぐねるシーンも見られましたが、井口は粘り強い走りで周回を続け、上位車両のピットインもあり山内に交代する頃には暫定4番手にまで浮上しました。
気持ちを切り替えて、ツインリンクもてぎへ
チームはリヤタイヤのみ交換する作戦を実行し、すぐさま山内をコースへと送り出します。18番手で戦列に復帰した山内は前を行くライバルたちを追いますが、33周目の高速右コーナーでコースアウトを喫し、ガードレールに接触。幸いドライバーは無傷でしたが、SUBARU BRZ GT300はダメージを受け、それ以降の走行を断念することとなりました。チームにとっては2015年の第7戦オートポリス(大分県)以来のリタイアとなってしまいました。
井口は、「スタート自体は悪くありませんでしたが、いた位置が悪かったことと、前を塞がれてしまったことでストレートスピードが伸びず、周囲のマシンに抜かれてしまいました。タイムは34秒台まで出せましたが、その速さが発揮できない状況が続いたので、苦しい展開でしたね。今後はドライバーも含めてチーム全体で最終戦に向け、気持ちを切り替えて臨みたいと思います。土曜と日曜で2度レースがあるので、連勝してチャンピオンを獲るつもりで頑張ります」と力強くコメントしました。
クラッシュを喫してしまった山内は、「完全に自分のミスです。高速コーナーの出口で縁石を踏んで、スキッドブロックが縁石に当たってしまい、マシンが完全に宙に浮いてコントロールできずクラッシュしてしまいました。少し周囲のタイムから遅れていたので、もっとタイムを出さないとと思いプッシュをしていたのですが……。色々な方に迷惑をかけてしまいましたが、気持ちをしっかりと切り替えて、次のもてぎに向けて頑張りたいと思います」と、次戦に向けて気持ち新たに向かう決意を語りました。
総監督を務める辰己は、次のようにレースを振り返りました。
「残念な結果ですが、仕方がありません。タイム自体は34秒台にも入れていたので、94kg積んでいても十分競争できる速さはありました。次のもてぎは鈴鹿と同じくらいのウェイトハンデ(47kg)で走ることになります。もてぎとの相性はあまり良くないのですが、クルマは昨年よりもずいぶん進化しているので、工夫して頑張るしかないですね」
次戦、2016年SUPER GTシリーズの最後を飾る舞台はツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)です。11月11日(土)に第3戦(オートポリス代替戦)、12日(日)に第9戦が行われるスケジュールとなっています。逆転チャンピオン獲得を狙い全力で挑むSUBARU BRZ GT300の奮闘にご期待ください。