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メルセデス、フェルスタッペンの防御に抗議も、結局断念。ハミルトンは抗議に反対

2016年10月09日 20:51  AUTOSPORT web

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2016年日本GP表彰台
メルセデスは日本GP決勝でのマックス・フェルスタッペンのルイス・ハミルトンに対する防御に関し、抗議を申し立てた。しかしその後、これを取り下げることを決めている。

 レース終盤、ハミルトンは2位のフェルスタッペンとの差を急激に縮め、最後から2周目、シケイン進入で仕掛けたものの、フェルスタッペンはイン側をカバーするため、ブレーキング下で右側に寄った。ハミルトンはエスケープロードに逃げ、コースに復帰したが、その後はオーバーテイクのチャンスはなく、3位にとどまった。

 FIAの声明には次のように記されている。
「メルセデスAMGペトロナスF1チームは、F1スポーティングレギュレーション27.5条の違反の疑いがあるとしてレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン(カーナンバー33)に対する抗議を申し立てた。申し立てにおいて、彼は不規則な動きで危険な形で運転し、それによりカーナンバー44(ハミルトン)はターン16で回避的行動を強いられたとされている」

 F1スポーティングレギュレーション27.5条では、不必要に遅く、不規則に、あるいは他のドライバーやあらゆる他の人物に危険な可能性があるとみなされる形で走ることはできないと定められている。

 今年、フェルスタッペンの防御は危険であるとして、しばしば批判を浴びてきたが、ペナルティは下されていない。

 メルセデスが抗議を行った日曜夜、ハミルトンとフェルスタッペンはすでにサーキットを出発しており、話が聞けなかったため、今回の抗議に関する調査は、次戦アメリカGPでなされることが決まった。

 その直後、メルセデスは抗議を取り下げることを決定した。ハミルトンも「僕からは抗議はしていない。チームがしたと聞いたけれど、すべきでないと彼らに話した。僕らはチャンピオンだ。前に進もう」とTwitterでコメントしている。

 Crash.netは、タイミング的にハミルトンの反対で抗議が取り下げられたわけではないのではないかと伝えている。

 メルセデスのスポークスパーソンは「ヒアリングが本日行われなくなり、公式結果を今夜確定させるため」抗議を取り下げたと述べている。