10月8日、ドイツのニュルブルクリンクで開催されたVLNニュルブルクリンク耐久シリーズ第9戦『VLN9』で、『レクサスRC F GTプロトタイプ』と名付けられたレクサスRC F GT3の17年車両と思われる車両がデビュー。いきなりの優勝を飾った。
レクサスRC F GT3は、世界中で活用されているGT3カテゴリー向けにレクサスが製作したGT3カーだが、2015年にデビューした初期型のRC F GT3はこれまでホモロゲーションが取得できておらず、参戦しているスーパーGT300クラス、VLN等のレースでは、いわゆる“特認車”の扱いをうけていた。
そんなRC F GT3の新型車はこれまで日本国内をはじめ各所で開発が行われていると言われていたが、その新型が『レクサスRC F GTプロトタイプ』と名付けられ、カーボン地にスポンサーロゴだけをつけたスパルタンな印象でVLN9に登場した。
スーパーGT参戦経験をもつドミニク・ファーンバッハーと、マリオ・ファーンバッハーの兄弟によるファーンバッハー・レーシングから参戦したRC F GTプロトタイプは、GT3カテゴリーにあたるSP9ではなく、特認車にあたるSPXクラスから参戦した。
予選では9分43秒479というタイムで9番手につけたRC F GTプロトタイプだったが、レースでは見事優勝を飾ることに。SPXでの参戦とは言え、並み居るGT3勢の強豪を打ち破り、見事デビューウインを飾ってみせた。
すでにこのRC F GT3は2017年のホモロゲーションを受けていると言われており、来季から多くのレースで見ることができそうだ。