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F1日本GP鈴鹿 予選トップ10ドライバーコメント

2016年10月09日 11:01  AUTOSPORT web

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2016年F1第17戦日本GP ロマン・グロージャン
2016年F1第17戦日本GP、予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 予選=1位
 今週末はずっといい感触を持っているんだ。マシンに乗っていて、ものすごく快適に感じる。だからこそ自信を持って走ることができ、Q3最後にさらに激しくプッシュできた。最高のラップを引き出し、ルイス(・ハミルトン)からポールの座を奪い返すことができたんだ。  

 鈴鹿は本当に難しいサーキットだ。いろいろな種類のコーナーがあるから、マシンのセットアップを正しく行うのがより一層難しい。

 ポールからスタートできるなんて最高だ。でも、今年はポールが何より重要というわけではないことは、すでに分かっている。スタートとレース戦略をうまく決める必要がある。

 ルイスは激しく攻め立ててくるだろう。フェラーリやレッドブル勢もね。このふたつのチームは燃料をたくさん積んだ状態でかなり強力みたいだ。明日は鈴鹿の最高のファンの前で、エキサイティングなレースが展開することになりそうだ。楽しみで仕方ないよ!

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=2位
 楽な週末ではないね。マシンセットアップに関してずれていて、方向転換した後、慌ただしく予選をスタートしなければならず、不確実な状態だと感じながらQ1に臨んだ。それを考えれば、(ポールのニコ・ロズベルグとの)差をここまで縮めることができて、すごく満足している。

 もちろんポールからスタートできるに越したことはないが、僕らはスタートの改善に取り組んできたから、それがいい結果を出すことを願おう。

 今の段階では天気がどうなるのか予測できない。でも明日は全力で戦うよ。
 
 セットアップを完全に変更したマシンでいきなり予選を走るのは楽じゃなかった。だから満足しているんだ。過去を振り返れば、ポールに就かなければ勝てないわけじゃないしね。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=3位
 全体的にマシンの挙動がとてもよかった。これまでアンダーステアに苦しんできたけれど、セットアップとスピードが少しずつ改善してきた。

 これほど競争力が高く、メルセデスに近づけたことに、うれしい驚きを感じている。今日はマシンのアンダーステアが比較的小さく、それがラップの序盤で大きく役立った。
   
 3位は悪くない結果だ。もちろん僕らはもっと上を目指しているのだが、これが今の位置なんだ。セブ(ベッテル)が(グリッド降格)ペナルティを受けるのは残念だね。今日、僕らチームはとても強力だったのに。

 満足しているけれど、いろいろなことを改善するために、これからも取り組んでいく必要がある。明日もいい一日にしなければならない。僕らにスピードがあるのは間違いない。それが明日突然消えてしまうわけはない。通常、僕らは決勝での方がパフォーマンスが向上する。明日どうなるか見てみよう。コンディションやいろいろな条件に左右されるだろうが、ベストを尽くしていくよ。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=4位
 チームとして素晴らしい結果を出せた。僕自身については、Q3において、最終セクターがスムーズにいかず、大きくロスしてしまった。それでも全体的に見れば、とてもいい予選だった。セッションを通してマシンのハンドリングはすごくよかった。いろいろな要素が組み合わさってそうなったんだ。2台揃ってレッドブルの前で予選を終えられたことには満足している。

 明日はグリッド降格ペナルティのために少し後ろからのスタートになるけれど、それは仕方ない。受け入れるよ。僕らの速さが順位を挽回する助けになるだろう。何ができるか見ていこう。 

 かなり激しい戦いになると思う。それぞれがタイヤをどう扱うかが大きな要因になるだろう。ファーストスティントでは皆が同じコンパウンドでスタートする。それぞれの戦略がどう展開するか、注目していく。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=5位
 この予選結果はそれほど悪くない。とはいっても、チーム全員がもう少し上を期待していたと思う。フェラーリ勢より上位に行きたかった。かなり迫れたけど、僕らのマシンバランスは最適ではなかった。低速コーナーは通常、かなり得意なはずなのに、今日は全くうまくいかなかった。コンディションの変化によるものかもしれないが、確信はない。
  
 明日は(セバスチャン・ベッテルのグリッド降格によって)4番グリッドからスタートする。そこからならいい結果を出すチャンスはあるから前向きに考えている。僕らのレースペースはまずまずだけど、今のところ他の皆もかなり強力そうだから、明日がどういう展開になるのか、全く分からない。

 ここはオーバーテイクが難しいし、予選を見れば分かるようにかなり接戦だ。決勝でもそれは変わらないと思うよ。マレーシアのようにいいスタートを切ることができれば、いい結果を達成できる。今夜、決勝の準備を万全にするため、じっくり対策を練るつもりだ。 

■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=6位
 正直言って、予選ではもう少しいい結果を期待していた。フェラーリとは接戦になると分かっていたけれど、勝てることを願っていた。でも彼らはペースがよかったね。

 ストレートでタイムを失ったことが少し悔しい。原因を突き止める必要がある。僕としては、自分はできる限りのことをしたと思うし、あのラップ自体悪くなかった。2周目、つまり最後のラップで、セクター1でさらに少しタイムを見つけたのに、ラップの終盤でタイヤが傷んでしまったようだ。

 ロングランペースには満足しているし、フェラーリと似たようなペースだと思う。決勝では彼らと戦うことになるだろう。メルセデスは決勝ではコンサバにいき、パワーを抑えるだろうから、展開を見ていくよ。

 セバスチャン(・ベッテル)のペナルティでひとつポジションが繰り上がって5番グリッドになる。6番手より5番手の方がいいよね。明日は有利に戦えるといいね。
 
(エンジンがパワーを失い)ストレートスピードを失っていた。これが初めてじゃない。先週もその兆候があったけど、今週の方が大きな影響が出た。

 コーナーは本当にうまくやっていたのに、ストレートでタイムを失っていくんだ。言い訳をするのは大嫌いだけど、今日はそういう状態だった。残念だ。

 期待していた予選順位はつかめなかったけれど、決勝で順位を上げていく道を見つけられると今も信じている。ウエットになればマシンはかなり強力だしね。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=7位
 強烈な予選で、競争力を備えたマシンがたくさんいた。ロマン(・グロージャン)と僕とは同タイムだった。彼より上位を得ることができたのはラッキーだったよ。

 自分たちのパフォーマンス、特にQ3にはとても満足している。周りとの差がとても少なく、ほんの小さなミスで7番手が12番手スタートになることだってあり得たが、僕らはチームとして本当に良い仕事をした。

(セバスチャン・)ベッテルの(グリッド降格)ペナルティで予選順位よりひとつ上でスタートすることになり、明日は良い結果を期待できる力強いポジションにつくことができる。変わった状況などもなく普通のレースが走れれば、重要なポイントの獲得を目標にできるだろう。

 今日よりかなり涼しくなるようであれば、明日の戦略は天候次第になる。全体的には、前向きな気分だよ。今日で仕事の7割は終えたけれど、明日の3割が最も重要な部分なんだ。

(この日のハースの速さについて聞かれ)すごく奇妙だよね。たぶん、マシンは基本的にすごく優れているのに、今まではそれをうまく使いこなす方法が分からなかったんだろう。突然、彼らはすごい1周を走れるようになった。

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 予選=8位
 予選の後、かなり気分がいいし、チーム全体のためにも本当にうれしい。持てるすべてのアップデートを持ち込んだ。新しいフロントウイングを機能させることができ、それが予選で違いをもたらした。

 セッション全体が非常にスムーズに進んだよ。最終コーナーの最後の部分ではDRSを使えなかった。それでも僕らはこの位置にいるんだ。明日はとても難しいコースでの長いレースが待っている。タイヤのデグラデーションは非常に重要だ。明日も今日と同じくらいバランスが良ければ、問題はないだろう。

(チームとして初めて2台ともQ3に進出したが、そのパフォーマンス向上の原因を聞かれ)一番大きな変化は新しいフロントウイングだった。今後にすごく期待が持てるよ。アップグレードが正しい方向に向かっているということだからね。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=9位
 今日の結果にはかなり満足だし、明日は良いポジションからスタートできる。

 Q3最後のラップは強力だったけれど、最後のシケインでコンマ数秒を失った。進入は良かったのに、コーナー立ち上がりがベストな状態ではなかったんだ。もし完全にクリーンなラップを走れていれば、グリッドのもっと上へ行けたかもしれない。

 中位グループがどれだけの接戦になっているかを今回も目の当たりにしたから、明日は大いなるバトルを期待しているよ。ここではコース上のポジションが極めて重要になるので、スターティングポジションを最大限に生かし、クリーンなスタートを切ることが大切なんだ。

■ハースF1チーム
エステバン・グティエレス 予選=10位
 チーム全体のことを思うと、とてもハッピーな気分だよ。週末をとても難しいポジションからスタートしていただけに、予選で2台のマシンがともにQ3に進出できるなんて驚きだ。

 FP2では多くの時間をロスし、マシンバランスにも満足してはいなかったけれど、チームとして完全に復調できた。これができるというのは素晴らしいスキルだし、今日は大きな違いを生んだから、これを維持していかなければならない。

 可能な限りプッシュし、最後の最後まで戦い抜いた。チーム全体を非常に誇りに思っている。素晴らしい仕事をしてくれたから、全員がこの結果を受け取るに値するよ。僕のクルー、エンジニア、メカニックといったスタッフなしでは、今日の結果はあり得なかった。今日の成果を彼らに捧げる。明日は振り返ることなく、限界まで攻めるよ。