ドリンクサービスが受けられたり、お会計が10%オフになったりする飲食店のクーポンは、ちょっと得した気分になってうれしいものだ。しかし、使う場面を間違えるとその場の空気が微妙なものになってしまうようだ。
不動産会社のインヴァランスが10月3日に発表した「働く女性のお金事情に関する意識調査」の中で、「男性におごられて思わず引いた経験はありますか?」というものがあった。(文:みゆくらけん)
「こっそり領収書」「おごったことを自慢」もダメ
調査対象は首都圏在住の20~30代の社会人女性600人で、「引いた経験がある」と答えたのは全体の23.7%。おごってもらったにもかかわらず引いた理由として「クーポンを使われた」「少額でドヤ顔された」「こっそり領収書をもらっていた」「後で会社で『俺がおごった』ってみんなに言いふらして自慢していた」などなど、多数のドン引きエピソードが判明した。
今やクーポン戦国時代で、コース料金が半額になるなど思いきった割引をする店も増えてきた。利用者にとっては「使わなきゃ損」てなところだが、かっこつけたい場面では使わないのが無難なのか。
「小額でドヤ顔」「こっそり領収書」「おごったことを自慢」にしても、「おごった俺」に酔っているくせにやっていることはケチ、というところが引かれるポイントのようだ。女子会でクーポン使用は普通なのに、女は怖い。男には耳が痛い厳しい現実だ。
高級店でも引かれる可能性、一体どうすればいいのか
では、ケチらずバーンっと豪快におごったら良いのかというと、そうでもないらしい。ドン引きエピソードの中には、
「高額すぎる食事だった」
「初めての食事で高級な店に連れていかれた」
などという「予想外の展開」に引くのも「あるある」のようだ。確かに、軽い気持ちで普段着で食事に行って超高級レストランだったりしたら躊躇してしまう。あまりにも高額な場合、何か見返りを求めているんじゃないかと邪推してしまい、食事を純粋に楽しめなくなる。「この人のエンゲル係数大丈夫か?」と心配になることもあるかもしれない。要は、ケチ過ぎす高額過ぎず、というところがベストなのだろう。
では、どれぐらいの金額がベストなのか。今回の調査では「男性におごられてキュンとする金額」についても質問。その結果、平均は1万2047円。けっこう高く感じる数字だがあくまで平均。全体の45%の人は5000円以下でもおごられたら「キュンとする」と答えている。
そこから考えると、安全パイでいくなら「初回におごる時はややカジュアル寄りの店を選んでクーポンは使わない」が妥当か。割り勘当たり前なこのご時世で、女性におごるという気概があるってだけでも評価されて良いのに、おごりかたを間違えて魅力半減は勿体ない。惜しい。
なお、クーポンを使われても「逆に経済観念がしっかりしていて良い」と感じる女性も一定数いることもしっかりと伝えておきたい。
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