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Hey! Say! JUMP 伊野尾慧が身につけた新「スキル」 ジャニーズ先輩にも切り込むトーク力を読む

2016年10月09日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 10月2日に放送されたバラエティ特番『DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり 日テレ系人気番組No.1決定戦』(日本テレビ系)。そのタイトルの通り、『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』『しゃべくり007』の人気4番組の出演者がプレゼンターを務め、各コーナーを盛り上げた。


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 なかでも、注目を集めたのがTOKIOの城島茂、Hey!Say!JUMPの山田涼介、伊野尾慧、ジャニーズWESTの桐山照史、中間淳太が参戦した、「芸能人が芸能人にガチで聞く 秋の公開質問箱ベストテン」のコーナーだ。エピソードトークという難しい場面でありながらも、伊野尾がズバズバと切り込み笑いをさらっていったのだ。


 伊野尾といえば、2015年に嵐の松本潤やV6岡田准一、KAT-TUNの亀梨和也など、次々と先輩たちに「カワイイ!」と発見されことで、一気に知名度を上げた。そのブレイクぶりに、ファンの中では「伊野尾革命」と呼ばれるほど。しかし、そのチャンスをしっかりつかんだのは、伊野尾の実力に他ならないだろう。


 甘いマスクに、明治大学の建築学科を卒業するインテリぶり。そして、ちょっぴり毒舌なところが伊野尾の魅力。そこに「めざましテレビ」や「メレンゲの気持ち」など、バラエティ番組での経験も増えたことで、トークの切り返しに遠慮がなくなっているのも、彼の活躍の幅を広げているように思う。


 番組では、トレンディエンジェルの斎藤司が伊野尾に「いつまでその髪型をするんですか?」と質問。ハゲネタで一躍人気を博しただけあって、髪に関するクエスチョンを投げかけたのだが、そこに対して伊野尾は「髪でいろいろ隠してる」「(自分の)顔、まあまあのブスです」と自虐ネタを披露したのだ。これには、なぜか周りの芸人たちが「カワイイよ」と連呼。「おっさんが寄ってたかってカワイイって」と総ツッコミが起こるなど、スタジオがワッ!と湧いたのだ。


 また、「どんな髪型に挑戦してみたい?」という質問に「出川(哲郎)さんみたいな」と回答。これに対して、“先輩である城島じゃないのかい!”という流れに。さらに、城島に対して「髪型これにしてみませんか?」と、逆に勧める場面もあった。城島も「時代が時代なら、ボッコボコ」とキレ芸で応えてみせるなど、トークを盛り上げた。


 さらに、スピードワゴンの井戸田潤から山田に「Hey!Say!JUMPはメンバーが多くてイヤになったことはないのか?」という質問が飛び出すと、山田が「JUMPは仲がいいから大丈夫」「この前も伊野尾が(山田の)家に遊びに来た」とエピソードを披露。しかし、明らかに納得のいかない表情をする伊野尾にMCの目がとまる。


 話を振ると「正直、一度も仲いいと思ったことない」と爆弾発言が飛び出し、山田は「これは、ひどい」と絶叫。伊野尾が大学で建築関係の勉強をしていたのを知っていたから、ライブステージの案がほしいと思い、「家に呼んだんですよ! 僕は! 仲がいいと思って!」と、必死に説明する姿に、またスタジオは爆笑の渦に。


 山田の嘆きは続き「洋服もあげたのに1回も着てないどころか、知念(侑李)の家に置いていってる」というのだ。それに対して伊野尾も「押し付けがましいんですよ…知念にあげました」と一蹴。だが、こうしたトークができるのも、仲がいいからこそだろう。山田の正統派アイドルの発言を切り崩す伊野尾の存在は、山田自身の魅力を引き出すトリガーになっているように見えた。


 序盤で自分自身の自虐ネタを折り込みつつ、堂々と先輩やグループのエースに切り込んでいく姿は、視聴者にとっても非常に新鮮に映ることだろう。小悪魔的魅力に加えて、トークスキルを身につけた伊野尾のブレイクは、まだまだ続くのではないか。(佐藤結衣)