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【スーパーGTタイ】上位3台は昨年と同じ顔ぶれに。VivaC 86がPPから“3度目の正直”狙う

2016年10月08日 20:01  AUTOSPORT web

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今季3度目のポールポジションを獲得したVivaC 86 MCの松井孝允と土屋武士
スーパーGT第7戦タイは8日、チャン・インターナショナル・サーキットでノックアウト形式の公式予選が行われ、GT300クラスはVivaC 86 MCが今季3度目、2年連続でタイラウンドのポールポジションを獲得した。

Q1
 午前中に行われた公式練習から3時間15分のインターバルを経て行われた公式予選。定刻の現地15時(日本時間17時)に予選Q1はスタートした。

 なお、先の公式練習で2番手につけていたシンティアム・アップル・ロータスは公式予選へ出走せず。これは、公式練習中に他車と接触があり、予選中にその修復が困難であると判断したためという。ロータスは公式練習中にスピンしており、その理由も他車との接触だ。

 Q1、Q2ともにコースアウトやクラッシュといった混乱はなく推移。序盤のアタックではGAINER TANAX AMG GT3がトップにつけていった。

 その直後、GAINER AMG GT3のタイムをVivaC 86 MCが更新。午前中から続く好調ぶりをアピールすると、さらにそのタイムを山田真之亮操るUPGARAGE BANDOH 86が上回り、マザーシャシー勢によるワン・ツー体制が築かれる。


 その後、ARTA BMW M6 GT3の小林崇志が1分33秒290でトップに浮上したものの、セッション終盤に中山雄一のTOYOTA PRIUS apr GTが1分32秒884を記録してタイムシート最上位に浮上。そのままセッション終了となった。

 Q2へは首位31号車プリウスから15番手のB-MAX NDDP GT-Rまでが進出。タイ2連勝中のB-MAXはわずか0.096秒差でQ2への切符を手にしている。また、ワイルドカード参戦のマザーシャシー、Arto 86 MCも10番手でQ2進出を果たしている。

 一方、午前中8番手につけていたHitotsuyama Audi R8 LMSが20番手でQ1敗退となったほか、もう1台のワイルドカード車両であるVattana BMW M6 GT3、ハイブリッド非搭載で臨んだ30号車TOYOTA PRIUS apr GTが姿を消している。

Q2
 1予選Q2は現地15時45分(日本時間17時45分)にスタート。まずはマネパ ランボルギーニGT3を先頭に各車続々とコースインしていく。


 セッション序盤はマネパ ランボルギーニ、triple a ランボルギーニGT3、63号車DIRECTION 108 HURACANとランボルギーニ勢がトップ3を占めていくが、2度目のアタックではGAINER TANAX AMG GT3、GAINER TANAX GT-Rの2台がトップタイムを更新してみせた。



 しかし、そのタイムをさらに塗り替えたのがVivaC 86の松井孝允だった。松井は1分31秒台目前の1分32秒102を記録してトップに立ってみせる。

 追いかけるB-MAX GT-Rは1分32秒797、3番手のGAINER GT-Rは1分32秒949とわずかに及ばず。VivaC 86が今季3度目、2年連続でタイのポールポジションを手中に収めた。



 4番手にはUPGARAGE BANDOH 86が続いたほか、5番手にARTA BMW M6 GT3、6番手にマネパ ランボルギーニとなっている。ワイルドカード参戦のArto 86は14番手だった。

 VivaC 86、B-MAX GT-R、GAINER GT-Rという並びは、奇しくも昨年の第3戦タイとまったく同じ。しかし、ポールを奪った松井は「今季3度目のポールだが、いまだ無勝利」と、“3度目の正直”に向けて意気込みをみせており、明日の決勝レースが去年と異なる展開になることは間違いない。

 明日9日(日)は現地9時50分(日本時間11時50分)に30分のフリー走行が行われ、現地15時(同17時)に66周の決勝レースがスタートする。