今季前半のアップデートで、かなりの戦闘力アップを果たしたと評価されるルノー製パワーユニット。しかしレッドブルのエンジニアからは、悪評しか聞こえてこない。同チームのシニアエンジニアが特に問題にしているのは、ルノー製PUの「ドライバビリティのあまりのレベルの低さ」だという。
「5月に移籍してきたマックス(フェルスタッペン)が、『これならトロロッソの方が、ずっとマシだった』と言うんだ。1年落ちのフェラーリ製PUの方が、ドライバビリティに関しては上だということさ。確かにその後のモナコとカナダで改良版を投入して、最大パワーと信頼性には改善は見られる。でもドライバビリティは、全然ダメだ」
彼によれば、「特に低速コーナーでの立ち上がりで、パワーがスムーズに出ず、トラクションが掛けられない」とのこと。そのため、「リアに思い切り荷重の掛かるようなセッティングを、どんなサーキットでも強いられる」と、文句を言っていた。
「鈴鹿も同様だよ。ヘアピンやシケインは、正直かなり厳しい。ターボラグとかじゃなく、エンジン本体のコントロールがうまく行ってない印象だ。来季仕様での大幅な改善を期待してるけど、現状ではメルセデスは言うまでもなく、フェラーリ製PUにも大きく差を付けられてる。ホンダに追い抜かれるのも、時間の問題じゃないかな」
なのにレッドブルはコース上で、時にメルセデスをしのぐ速さを発揮している。純粋な車体性能は、文句なしにトップということなのだろう。