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【スーパーGTタイ】GT500練習走行はヨコハマ勢ワン・ツー、続くNSX陣営

2016年10月08日 14:41  AUTOSPORT web

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スーパーGT第7戦タイの練習走行でトップタイムをマークして好調をアピールしたWedsSport ADVAN RC F。
スーパーGT第7戦タイ、チャン・インターナショナル・サーキットでの開催が10月8日から始まった。まずは1時間45分の練習走行が現地時間の午前10:00からスタート。混走の後の占有走行を終え、GT500クラスはヨコハマタイヤ勢がワン・ツー体制を築き、WedsSport ADVAN RC Fがトップに立つ展開となった。

 前日の搬入日の夜から今朝にかけて、サーキットには大雨が降り、練習走行のスタート時はところどころウェットパッチが残る路面コンディションの中、ドライタイヤを装着して各車グリーンシグナルとともにコースイン。

 プレスルームのモニター表示で気温28℃、路面温度33.4℃の中、念入りにチェック走行を終えてから、各車続々とタイムアップ。走り出しでは、ウエイトハンデが重いGT-R陣営が上位に並び、カルソニック IMPUL GT-Rをトップにトップ4をGT-Rが独占。

 そんな中、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢拓也がトップタイムをマーク。しかし、その直後にターン9の縁石に乗りすぎてスピン。マシンはグラベルにハマってしまい、セッション開始7分で赤旗中断となる。

 約20分間の中断後にセッション再開。そこからは各車順調に周回を重ねて、順位が目まぐるしく変動。そんな中、WedsSport ADVAN RC Fの国本雄資がトップタイムをマークし、今度はRC Fが1-3位を独占する。

 NSX陣営ではドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GTからGT500デビューを果たす牧野任祐が武藤英紀に替わってコクピットに収まり、コースイン。慎重にウォームアップを行い、初めてのサーキットを初めて乗るマシンで周回を重ねていく。

 この間、上位の順位は大嶋和也がステアリングを握るWAKO'S 4CR RC Fがトップを奪い、そこからはRC FとGT-Rが互い違いに上位を奪い合う形に。NSXの最上位は8位のKEIHIN NSX CONCEPT-GTの7位で、やや劣勢の雰囲気。
■MOTULがまさかのペナルティで今週末に暗雲!?

 大きなトラブルやスピンも少なく、GT500とGT300の混走時間の終了が近づいてきたところで、進入速度が明らかに高いMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生がターン4で縁石にマシンを乗り上げ、四輪が宙に浮く大ジャンプでオーバーラン。

 マシンに大きな破損はなかったようで、そのままコースに復帰して周回を重ねるも、このオーバーランが黄旗区間でのインシデントだった模様で審議対象となり、結局、MOTULは違反の裁定を受けることに。一昨年のこのタイでも、レースでのGT300との接触で苦い思い出の残る松田次生。一昨年はそこから巻き返してタイトルを獲得したが、またしてもこのタイが鬼門となってしまうのだろうか。GT500のランキングトップに、いきなり暗雲が立ちこめる展開となってしまった(その後、MOTULは罰金10万円を課されることが発表された)。

 順位はトップWAKO'S、2番手からS Road CRAFTSPORTS GT-R、WedsSport、au TOM’S RC F、カルソニック IMPUL GT-Rが上位5台という並びで、GT500の占有走行へ。

 占有走行では佐々木大樹がステアリンを握るフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがトップを奪うと、すぐにWedsSportの関口雄飛が奪い返し、ヨコハマタイヤ勢がワン・ツー体制を作り、その後はトップを脅かすマシンもなくチェッカー。ヨコハマ陣営が好調さをアピールし、3番手にKEIHIN、4番手にドラゴ モデューロのNSX陣営が続く展開に。ホンダ陣営はウエイトハンデの軽さのアドバンテージを活かして、タイでの巻き返しが臨めそうな展開だ。

 予選はこの後、日本時間の17時からセッションが開始される。